神戸人ハイカーとしてはありきたりのコースですが、今の時期は日当たりのよい南側のコースより北に位置する有馬温泉からの日陰コースがお勧めです。
六甲山に初チャレンジするが変化があって面白く、なおかつビギナー向けを希望、という方にはもってこいのコースになります。
有馬温泉駅を出発(9:41)。
有馬御苑に沿って緩やかな坂を登り、
突き当りを左、「→ロープウェー」の表示のあるほうへ向かうと、「金泉」がありバイクの進む右へ向かう
生憎だが「金泉」は定休日であった。
ここは直進しても良いが、かんぽの宿・徒歩とある左の急坂を登るのが近道。
広い車道に出て右へ向かうと、ロープウェー有馬温泉駅がある(9:58)。
暫らくは舗装路だが、小石の混じった砂地に変わる。
落石現場が続くので注意しながら歩く。
これは3つ目の落石注意看板のあるところ。
夏は絶対安全と言うわけではないが、寒い冬、岩のひび割れ箇所に水が溜って凍結すると、体積膨張によりそのひび割れが広がって落石が発生します。
ここを左へ上がると、炭屋道を経て魚屋道に出合うが、今回は紅葉谷道なので直進する(10:12)。
この道は「太陽と緑の道」で、広場のような所へ出ると右にその表示板がある。
緩やかな簡易舗装路を上がると、左に湯槽谷(ゆぶねだに)第一砂防ダムがある(10:19)。
そこから直ぐ湯槽谷と紅葉谷の分岐があり、道標に従って左に向かう。
この奥に木の橋もあるが、増水していなければせせらぎを渡る方がお勧め。
渡ると地図看板があり、それを使って本日のコースを説明します。
ペイントブラシで着色しているので、写真を拡大して御覧下さい。
神鉄有馬温泉駅をスタートして~紅葉谷道~極楽茶屋跡から六甲縦走路を歩き、最後のコブを登ると最高峰だがその手前から舗装路を歩きます。
一軒茶屋で食事を済ませ六甲最高峰へ往復した後、なだらかな魚屋道(ととやみち)を下り、ゴールも有馬温泉駅です。
距離は約11km。
そこから直ぐ、白石砂防ダムを越えるための階段を登る。
越えて砂防ダムを眼下に眺めつつ右へ折れるが、段差の大きい木の階段がある。
再度砂防ダムを越える為のアップダウンがあり、
そこを下るとオアシスのような場所へ出るので、一休みしてもいいでしょう(10:31)。
川を渡り、白石谷への分岐を過ぎると(10:34)、2月12日に訪れた氷瀑で有名な七曲り滝への分岐がある(10:41)。
直進すると七曲り滝になるので、左へ上る。
やがて道は水平道になり、その後緩やかに登る。
すると右で水音が大きくなってくる。
紅葉谷道ではここが一番涼しいところなので、ゆっくりと進みたい。
冷気がそよ風と共に下ってくる。
突き当たりに砂防ダムがあり、少しずつ冷水を流してくれているので自然の冷房環境となります。
小川を渡って右へ登るとまた水平道になり、
その先で最後の登りになる。
上りきると、V字合流地点になっている。
反対側は番匠屋畑尾根道で有馬三山に繋がっている健脚コース。
ここが極楽茶屋跡ですが、
車道へ出ると右に自販機があるだけです。
その車道を渡って六甲縦走路に合流し左の山頂へ向かう。
右へ向かうと15分程で六甲ガーデンテラスがあり、食事を済ませロープウェーで有馬へ下ることも可能です。
極楽茶屋跡から最高峰へは2.8kmと道標にあります(11:32)。
道路脇にガクアジサイが咲いており、季節を遡ったような感覚になる。
六甲縦走路は車道を何度も渡って、
階段を登ったり下ったりするわけだが、
灼熱の車道と違って半日陰道。
日焼け防止が期待できるので女性にはお勧めの道です。
メタボな男性には運動量アップでダイエット効果が期待できます^^)
しかし、最後の7つ目のコブ、山頂へ登る階段は避けて下界を眺めながら車道を歩く。
ほどなくして、昼食場所の一軒茶屋に到着です(12:19)。
極楽茶屋跡からは、ゆっくり歩いて50分弱ということになる。
メニューはカツカレーに普通のカレー、丼はカツに玉子、うどんは玉子にきつねと6種類あります。
私は「カツカレー」とビール。
追加は、「いかくん」と又ビール。
生ビールはないが中瓶があります。
昼食には丁度いい時間だと思いましたが、入店時は私一人。
しかし食事中に次々と来客があった。
若いカップルさんはビールだけで、若い単独の男性さんはカキ氷。
自転車で登って来たのかヘルメットを被った中年男性さんもカキ氷。
その後、お爺ちゃんに息子さんにお孫さんがやってくる。
息子の嫁さんと孫娘さんまで。
全員カキ氷を頼むのでここで弁当食べてもいいですかと訊ねていた。
休憩や持込弁当だけだと×ですが、何か注文すればOKなのです。
店内に冷房設備は無く窓を開け放っているだけだが、外気が自然のクーラーとなる。
座っているだけで汗が引いていくのです。
その店内に嬉しくなるようなことが書かれているので掲載します。
ここ山頂から世界地図にも載る程の広範囲な遠望ができるとあります。
写真をクリックし拡大して御覧下さい。
低山ですが、日本が世界に誇れる六甲山ということになります。
食後店外で、またアジサイが迎えてくれます。
ガクアジサイも。
舗装路を登ると300mで六甲山最高峰です。
そこに一等三角点のプレートがあります。
平成7年の阪神大震災で山頂が12㎝隆起し、現在の標高は931.25mと記されている。
山頂直下(一軒茶屋の道路向かい)にトイレがあるのでクサイと覚えるといい、とある人に教えられました。
それ以来931mが私の脳内記憶プレートに刻印され、忘れられなくなりました。
世界に誇れる六甲山に対して失礼なことを、申し訳ありません

一番範囲が狭い北でも90km以上が望めるとありましたが、見えますでしょうか。
下るときに眺めた東方面です。
東は236km先まで望めるそうですが、ズームアップしても霞がかかっていてそんなには遠望できません。
なだらかな魚屋道を下ります(13:22)。
暫らく下っても公園遊歩道のような道ですが、これも「太陽と緑の道」。
しかしあまり急いで歩くと、グリ石でズルッとなったり、
木の根っこに足を引っ掛けたりするので、注意が必要です。
下る途中の分岐ですが、紅葉の時期は筆屋道を経て瑞宝寺公園がお勧めです(13:57)。
さらに3分で休憩所があり、ほぼ中間点なので一休みしてもいいでしょう。
余り疲れていなければ一気に下って、
魚屋道は終了します(14:28)。
直ぐ前が、湯上りに館内喫茶で生ビールも頂ける「かんぽの宿」ですが、左に折れて元来た道に合流します。
有馬温泉駅にゴールしたのは14:44でした。
新幹線の新神戸駅から北神急行(谷上駅乗換え)~神戸電鉄を利用すれば、乗り換え時間を含んでも30分程で有馬温泉駅です。
東海道及び山陽新幹線の沿線にお住まいの方であれば日帰りも充分可能です。
遠来の方もどうぞお立ち寄り下さい。
来て頂ければ、神戸港及び阪神間の素晴らしい風景や町並みを九百m上空から眺められます。
この記事へのコメント
風子
子供が小学生の頃に家族で最高峰まで歩いたことあったかな。。
こんな暑い時期は日焼けが怖くて山歩きは無理と思ってしまう私です
それと、食べすぎがたたって、体重がオーバー気味
ハイキングするにはもう少し痩せなければな悲惨な状態となってます
あちこちと歩いてもいみたいので、頑張ってダイエットに励み、またいつの日か低山歩きでもできればと思ってます。。
アルクノ
私は隅々までとはなかなかいかないです。
六甲は奥が深く、まだまだ未知のコースがあります。
昔とはいえ風子さんは六甲半縦の経験者ですから、私の先輩になります。
私は予告していながら、先の大震災で気持ちが萎えて中止したのですから。
何時の日か、風子さんの山歩きブログが拝見できることを楽しみにしています。
痩せてからと言わず、須磨浦から山上遊園とか、おらが山とか、色々ありますよ^^)
てくてく
紅葉谷涼しそうで、この時季歩くには良いコースですね。最高峰までのアップダウンの多い登り、暑くなかったですか???
一軒茶屋のビール、甘露甘露ですね ^o^
お疲れ様でした。
てくてく
アルクノ
この次期、最高峰までのアップダウンはキツイです。
実は今日木曜日が本番で、これはその下見でした。
仲間の女性を連れて同じコースを案内したのですが、問題のアップダウンコースは舗装路の一部を歩いて頂くと、しんどいけど山道の方がいいと言う結論でした。
下りがあるので、一軒茶屋のビールは遠慮して中瓶だけにしました。
帰宅後シャワーを浴びて、
不足分のビールを今飲んでます^o^
ケン
ビールの飲みすぎにご注意。
芋焼酎の炭酸割りが、以外に美味しいですよ。
アルクノ
夏はなんと言ってもビールですね。
私は年中飲んでいますが
一軒茶屋はアルコール類の持ち込み禁止なので、「芋焼酎の炭酸割り」を山頂で一緒に頂きましょう。
ということで、次回宜しく御願いします
やまや
アルクノ
一等三角点山頂付近でのビールと食事は、何時もと違って味わい深いものがありますよ
遊子
でも、山の方が涼しいかも?(^^)
しかも、この道は良いですよね~
知ってる道が少ない私ですが、有馬温泉に降りる道は大好きです♪
お疲れ様でした。
アルクノ
このルートは、遊子さんならヒョイヒョイと上がって、ササット降りれる道ですね
又、年末かお正月、雪の積もったときにでも参りましょう。
今度はジョギングするような早足で下ったりしませんので。