第31回 NABL Big Band Jazz Festival(2011.06.19)

順位 195位 アクセス数1024(2019.6.30調査)

昨年は6月20日に開催され、その模様はブログにもアップしました。
https://arukuno.seesaa.net/article/201006article_5.html


西日本の社会人ビッグバンドの大会で、会員16バンドの活動拠点を見ると関西及び中国地域と四国でした。
兵庫県が1番多くて4バンド、滋賀、岡山、香川が2バンド、あと京都、大阪、広島、徳島、奈良、和歌山が各1バンドとなっています。
今回参加の会員バンド数は11で、あと特別参加の社会人バンドが2、高校生の特別招待バンドが2と合計15バンドによる演奏となります。
開演は11:00で終演は17:55でした。
昨年は早めに食事を終えて12時過ぎに会場に入ったが、それでは最前列に座れないので、今回は開演前に会場へ。
最前列はゲットできましたが、昼食のため席を離れなければならないのでエントリー№4のバンド演奏が私の時間帯からそっくり抜けてしまって残念な思いをしました。

途中休憩、30分ぐらいを設けて頂くと助かるのですが。

さて、ハーバーランドのスペースシアターに着いたのは開演10分前。
画像
第31回ですが、上の方に小さく創立30周年記念行事とあります。
昨年が30周年かと思いましたが、第1回をゼロ年とすれば今年が丸30年となるのでそうしたのだと思います。
ですから1981年が第1回で、毎年行なわれているということになります。
プロも招待している演奏会が無料になるのは、会員バンドが夫々拠出金を出しているからなのです。
活動支援の募金箱でも置いてくれたら、私も援助金を投入するのにと思いました。

開演に先立ち、司会を務めるのは関西ラジオでお馴染みの三浦紘朗さんで、その挨拶です。
画像

トップバッターは広島から「ティッツ」。
画像
座席からステージ全体はカバーできず、リズムセクションの映像は頭上のHARBOR VISIONから拝借します。
画像
注目は3曲目ラストのBattle of the Bop Brothers。
画像
若いが、バップに心酔するお二人がアドリブで戦うわけです。
力の入ったこの方と、
画像
流暢なフレーズのこの方のテナー対決ですが、
画像
両者共に勝者となったのは、三浦さんの裁定でした。

2番手は滋賀から「ミュージックエースジャズオーケストラ」。
画像
2曲目クインシー・ジョーンズのFor Lena and Lennyでロングソロが光っていたテナーの西村有香里さんです。
画像
3曲目Greensleevesでは加藤芳顕さんによるバディーリッチスタイルのドラミングが迫力満点でした。
画像


3番手は神戸祭りのときKobe Jazz Live Streetで聴いた「メイトジャズオーケストラ」(兵庫)。
画像
そのときも撮影したサックス3人娘さんです。
画像
ここでもアルトとトランペットのバトルがありました。
画像
このバリトントロンボーンはコンサートマスターでソフトな声によるMCも担当の扇原さん。
画像
メンバーチェンジもあって、ラストのStompin’ at the Savoyではこの方のテナーソロに熱が込められていました。
画像


メイトジャズの演奏が終わって、4番手さんを紹介できないのが残念ですが、昼食の為外へ出ます(12:09)。
画像
お風呂に入るわけではなく、この地下にファストフード店が軒を並べているということなのです。

戻ると、丁度5番手に登場の「富士通テンビッグバンド」(兵庫)の準備中でした(12:35)。
画像
食事から戻っていない方も居られるのでしょうか、前の方で空席が目立っています。
(12:40)冒頭アカペラで歌うのは虹の彼方に。
画像
東日本の方々への鎮魂歌として選んだそうです。
歌っているのはMCも担当する坂田雅枝さん。
ソロの重責も荷い、
画像
コンサートマスターとして最後も締め括っていました。
画像
結成1年だそうですが、若いメンバー達による溌剌とした演奏で、
自社の録音スタジオで練習するという恵まれた環境にもあるので、これからどんどん頭角を現すと思います。

6番手は「グルービンキャッツスウィングオーケストラ」(京都)。
画像
MCが似合いそうなトロンボーンさんですが、
しょっぱなのThe four of usはナイスでした。
画像
司会の三浦さんが京都ならではのはんなりとした演奏という表現がピッタリで、しかもスイング感溢れる演奏でした。
アルトソロはMC担当でバンドマスターの宮木健次さんです。
画像


7番手は和歌山からスーパーグルーパージャズオーケストラ。
画像
このテナーはバンドマスターでコンサートマスターの東光博さん。
MCも担当していました。
若い方ですが、かなりの迫力でドラムを叩く女性は、
画像
中道みさきさん。

いよいよお待ちかね(?)、中島朱葉(なかしまあきは)さんの登場です。
昨年、私のブログではその素晴らしいサウンドをお届けしていないのでせめてルックスだけでもと思ったが、山用のカメラでは・・という状態でした。
しかし今回は35-105ズームを取り付けた1眼レフを構え、最前列からの撮影です。
2曲目のソロでは体をスイングさせてのものでしたが、
3曲目のBallad For A Rough Yearではその朱葉さんをフュ-チャーした演奏で、タップリと聴かせていただきました。
画像
 彼女の演奏スタイルをこれらの写真から感じ取ってください。
画像

画像
昨年は高校3年生でしたが、一段と成長しています。
私はその昨年からでしたが、またファンが増えることでしょう。

サプライズは、ラストの4曲目でプログラムには無いエリック宮城さんがフリューゲルホルンを持って登場してくれたことです。
画像
これはノーブレスでロングフレーズを引っ張っているところですが、
吹いているのはエリックさんで演奏しているのは東さんと言う珍しいシーンも。
画像
(エリックさん、指を動かすのが疲れたという仕草でした。)
会場から拍手が巻き起こるが、まだ終わらないんだよと、
画像
その拍手を制するエリックさん。
そんなこと出来るわけ無いが、空気を(どこで?)吸いながら演奏しているのではと思いたくなるような息の長さでした。
その人気も、これから更に息が長くなるのだろうと私は思っています。
本来プロの撮影は禁止ですが、寛大な心のエリックさんなら許してくれるのではと願って、あえて掲載しました。
ファンが更に増えることを願っていますが、非力ながら応援しています。

8番手のグローバルジャズオーケストラ(大阪)はプロの宮崎隆睦さんと古谷充さんが参加の素晴らしい演奏でしたが撮影禁止です。

9番手は「サタデーナイトギャング」(兵庫)。
MCの中嶋みさをさんが私たちのバンドはドンドン撮影してくださいと仰ってくれたので、アップで載せます^^)
画像
2曲目のBasieではノリノリの演奏でした。
画像
加古川を拠点に活動しているそうですが、1996年4月の土曜の夜、ジャズ喫茶で演奏を始めたのがバンド名の由来となっているそうです。
画像
多分この方は結成当初からのメンバーさんなのでしょう。

10番手は高知から特別参加の「フェイクジャズオーケストラ」。
ユニークだったのは、演奏しないし歌も歌わないMCだけ担当の、
画像
うぐいす亀吉さん。
猪と狸と蛙を聴衆にして練習を重ねてきたと仰る。
年齢層も幅広いバンドですが、ポニーテールが踊るギターさんは、
画像
男性の方です。
高速千円、最後の日にやってきました。
と言っていたが無事当日中に帰れたのでしょうか。

終盤に差し掛かり、11番手は「ウエストウィンズジャズオーケストラ」(兵庫)。
この中央の方が1曲目のルパン3世を歌っていたが、2曲目は合唱でコーヒールンバ。
画像
実はトランペットとアルトサックスの担当さんでもありました。
画像
3曲目のCoconuts Babyではステージと会場が一体になった楽しい演奏。
画像

ラスト4曲目はピアノの守屋純子さんが加わってガーシュインの曲Fascinating Rhythmを演奏します。

12番手は特別招待の「関西大学北陽高校中学ジャズバンド部」(大阪)。
画像
カンペ丸読みのMCお二人さんでしたが、噛み合わせが悪くスムースにはいきませんでした。
8月のスチューデントジャズに出演が決まっているようですが、それまでMCの練習をお願いしますね。
出演しているのは高校1・2年生ですが、男女構成比は高砂高校と似ていて女性が主体でした。
画像


13番手は同じく特別招待の「ジャズパーティビッグバンド」(兵庫)です。
画像
コール・ポーターやジャコ・パストリアスなどお馴染みのナンバーでしたがニール・ヘフティのスローバラード、リルダーリンも演奏していました。
本拠地は明石ですが明石~神戸の高校生達によって結成されています。
ジャズをやりたいが自分の高校にビッグバンドが無いなどの事情もあるのでしょうか。
やる気のある高校生達が毎週水曜日に明石に集まって練習しています。
「ジャズパ」と検索すれば出てくるそうですので、志願者は其方へ向かってください。

ラスト前14番手は「SKGジャズオーケストラ」(香川)。
最後の4曲目はアレンジャーのゲスト内堀勝さん自らが手がけた作品で、そのセントルイスブルースの指揮を執ります。
画像

内堀勝さんの実績は多岐に渡っていて、作品を提供した人たちには「高橋達也と東京ユニオン」「原信夫とシャ-プスアンドフラッツ」「マルタ」「マリーン」「少年隊」「ちあきなおみ」等があるとプログラムに書かれていた。

15番手、トリを勤める幹事バンドは「ダンディデュークスジャズオーケストラ」(滋賀)。
これまた残念にもゲストが多く参加するので撮影禁止と司会の三浦さんが告げます。
私にとっては片岡雄三さんのトロンボーンが新鮮で秀逸でした。
音がぼやけないではっきりしていること、更にリズムが明確であることなど素人の私でも違いが分かる優れた演奏で、4曲目の最後まで片岡さんの演奏が聴けたのは嬉しいことでした。
そのラストの4曲目ではエリック宮城さん、宮崎隆睦さん、守屋純子さんも加わってお祭りのように盛り上がって終演です。

アンコール要求の拍手が鳴り止まなかったが、何時もトップバッターで演奏するダンディデュークスさんは用意しておりません。
この演奏会でアンコールは過去にも無かったのでは、と仰っていた三浦さん。
それだけビッグバンドの人気が盛り上がっていると言うことなので、来年はアンコール曲を予め用意してもいいのではと思います。
(ここで訂正ですが、昨年は幹事バンドのメイトジャズが最後にアンコールを演奏しました。)


全ての演奏は終了し、バンド代表の方の挨拶でお開きになりました(17:55)。
画像


最後まで見ていただいて、ありがとうございました。

この記事へのコメント

  • ケン

    懐かしいです。
    メイトジャズオーケストラのアルトサックス奏者に、しばらくの間、習っていました。
     ジャズは良いですよね。
    今度、チャンスがあれば、ご一緒しましょう。
    2011年06月22日 19:30
  • アルクノ

    ケンさん、そうでしたか。
    メイトジャズであれば1流です。
    ダンディデュークスさんと共に第1回大会から参加しているバンドですからね。
    ケンさんのサックスが聴けなかったのは残念ですが、歩く方であれば何時でもご一緒します。
    2011年06月22日 20:02
  • 風子

    神戸はジャズ発祥の街とも言われてますものね・・
    こんな大会があることも全くしりませんでしたが無料で本格的ライブの楽しめたことはなによりでした
    アマチュアの方といえども、どのグループの方々も皆さんそうそうとされていたんでしょうね
    うっとおしい梅雨空を吹き飛ばすかのジャズ鑑賞な1日、心のビタミン剤をたっぷり注入できたことでしょうo(^▽^)o
    2011年06月23日 09:20
  • アルクノ

    風子さん、ナイス玉もありがとうございます。
    11時から6時迄と長時間ライブなので、途中から途中の人もいるようでしたが、聴くのも体力というイベントです
    表向きアマチュアですが、プロ並の技量をお持ちの方が多かったですね。
    現在プロのビッグバンドが殆んど無くて受け入れ先も少なく、アマチュアの方が気楽に活動出来るという事情もあるようです。
    メンバーもハイティーンからシニアまで幅広く在籍しているのは、音楽という器の大きさを感じます。
    心のビタミン剤と音楽のエキスをたっぷり注入してきました
    2011年06月23日 17:23

この記事へのトラックバック

第32回NABL Big Band Jazz Festival(2012.06.03)
Excerpt: 頂いたパンフレットには「西日本アマチュアビッグバンド連絡会コンサート」とも書いてあります。
Weblog: アルクノのブログ
Tracked: 2012-06-04 23:04