羽束山(2011.06.09)

ふるさと兵庫百山に名を連ねる羽束山(はつかやま・524m)です。
今回はその羽束山登山とキリンビール工場見学を無理やりドッキングさせる計画を実行しました。
神鉄木曜ハイクに便乗してコースを全く変更するわけです。
実施の根拠は2009年1月(ブログ開設以前)に今回の参加者アリマさんと同じコースを歩いた所要時間データを元にしています。
その時、神鉄ハイクだったが三田10時スタートで羽束山に登り、ゴールの三田に戻ってきたのは2時半だったのです。
ですから、9時に三田をスタートすれば1時半には三田に戻って来れると計算した訳です。
そうすると、キリンビールへ向かう三田1時40分発のラガー缶バスには10分の余裕があります。

コースは紳鉄三田駅~三輪神社~三輪明神窯史跡園~三田ゴルフクラブ~有馬富士カンツリークラブ~香下公会堂~香下寺(かしたじ)~羽束山~山田川~光明寺連絡道出合い~三田駅で、距離は約14km。
2009年1月に頂いた地図には所要3時間40分とありました。
羽束山だけ山道だが、その登りは40分で下り30分とある。
今回休憩を入れて4時間30分のこの計画、楽勝と思ったがどうなりますか。

三田駅8時55分に私を含め4名が到着し、既にお待ちの植物博士さんと合流します。
スタッフの人に挨拶して、変更したコース内容も告げて出発しようとするが「アンケートをお願いします」と言う農協の方に捕らえられる。
保冷バッグを頂いたが、結局スタートしたのは9:07。
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駅前をそのまま進み、JRの踏み切り渡って、三輪神社に向かう。
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今日の参加者だが、先頭を行く私の後ろに、アリマさん、ミドリさん、モクさんに植物博士さん。
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ここは2段構えの狛犬になっており、手前の古い狛犬の上に大きくて新しい狛犬様が鎮座しています。
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その新しい狛犬と杉玉のツーショット。
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ここは参拝の手順書まであり、
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全員その作法に従ってお参りする。

神社を下って坂を登ると、2分で三輪明神窯史跡園です。
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ここに江戸末期から昭和初期まで使われていた登り窯がある。
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この保存されている3号窯が最も古くて規模も大きく、当時の全長は推定52m。
器を焼く部屋は山の斜面を利用して14部屋もあったとされている。
窯の上部は崩れていて、屋根は保存の為に後で建設したものです。

陶器も作っていたが、主に高級な青磁を大量に焼いて利益を上げていたようです。
土ではなく石を粉にして焼き固める磁器です。
陶器は千度で焼き上がるが、磁器は千三百度にしないといけない。
そこで薪として良質な赤松が使われました。
ここ三田は赤松が多量にあるところ。
という訳で、三田は赤松の下で芽吹く松茸でも有名になりました。

そんな話を施設管理の方に伺って、出たのは9分後。
ダラダラ坂を10分登ると三田ゴルフクラブへの分岐に出合うが、
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そのまま直進する。
直ぐ脇に住宅があるので、背の高いネットフェンスが設えてあるが、
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道路わきにはヒルザキツキミソウが群生していた。
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他にも色んな花が咲いているので、植物博士さんに色々尋ねる。
ゴルフ場への枝道が沢山あるが、無断立ち入り禁止と立て看板が設置されている。

暫らく田舎道を歩くと、帽子を被ったような羽束山の頭が見えてくる。
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左折すると何度も訪れた有馬富士公園に向かうが、志手原浄化センター前を直進すると(10:05)
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舗装路だが山の中に入るような道になり、
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その先で有馬富士カンツリークラブの真ん中を歩くことになる。
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このあと、再度ネットを潜る所があるが、ゴルフカート用陸橋の下も歩く。
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ここもゴルフ場へ自由に出入りできるような道があり、
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眺望も楽しめる(10:19)。
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これは、フェンスの切れ目から自由に出入りできるようになっていたので、撮影した。
同行のアリマさんもここでゴルフをしたことがあるそうな。
ゴルフ場を過ぎるといよいよ目指す山が近づいてくるが、
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前回スタート60分後に通過した、香下公会堂は10:26。
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スタートが7分遅れているのを差し引いても、所要79分となってしまった。
県道に出て、写真にある道標を左、先行している登山者の(小さく写っている)方向へ進む。
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直ぐその人達にキャッチアップするが、
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聞くと香下寺バス停から来たと仰る。
私達は三田から歩いてきました、と言うと驚いた様子。
ここが登山口ですが、まずはトイレ。
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この後ろに十一面観音様が立っている香下寺があるが、お参りする余裕は無いので前回立ち寄った香下寺には外れていただく。
大きな箱に入っている竹の杖を私を含め3名が拝借して、上り始める(10:45)。

登り始めると直ぐ脇に小さな神社があるが、
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八王子神社とある。
山道には歩き易い様に石の階段が設置されていたのだろうが、これまたひっくり返って歩き難くなっている。
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この地蔵があるところが六丁峠だが丁度中間点(11:05)。
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少し平坦な道が続くが、山頂まであと450mとあるところから再度急坂が続く。
木の根っこを階段のように登る所もあるが、
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崩れた石の階段よりはるかに歩きやすい。
この道標が見えてくると直ぐ山頂。
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山頂に建つ質素な羽束神社だが(11:24)、
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その向こうに展望所がある(11:25)。
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登り始めて丁度40分が経過。
眼下にゴルフ場があるが三田平野とでも言うべきなだらかな土地が広がっている。
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写真中央はクラブハウス?その脇を私達は歩いてきたのだろう。
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視線を右に転じると、有馬富士が眼下に眺められる。
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(写真中央、後ろの山と重なっているが鈍角三角形のような山)
標高は374mで本物の約10分の1縮尺モデルです。
この山、六甲山からの下山道の一つ魚屋道(ととやみち)から有馬の瑞宝寺公園へ下る途中にある展望所からも遠望できる。
かの秀吉も愛した山と伝えれています。
更に奥には名を知らない山々が連なっているが、遠くは霞んでいた。
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六丁峠で休憩していたアリマさんも食事を始めた頃に辿り着く。
植物博士さんにミョウガの糠漬けを頂いて食事は終わる。
昼食休憩は30分としていたが25分で切り上げ、11時50分に下山開始。

下る途中、香下寺バス停から来たと仰っていたグループに出会うが、六丁峠から別の山に立ち寄っていたようです。
その山を勧められるが、又歩いて三田に向かうことを告げると、ずっこけそうになっていた。
これまた予定通り、30分後の12時20分に下り終える。
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しかし、ゴールまで途中には無いので又ここでトイレ。
なだらかな坂を下って(12:28)、
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復路は違うコースを行く。
往路に使った県道を跨いでそのまま直進する。
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なだらかなアップダウンの森林浴コースとなります。
山頂ではドンヨリしていた雲も切れてきたが、日の光を遮ってくれました。
アザミも陽光を浴びて輝いていた。
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一旦田園風景が眺められる場所に出て、
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再び山の中に入る。
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下り始めると、
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道なりに進んで山田川を渡ることになる。
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平地に出た後、
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広い車道に出合い、右に折れて暫らく歩くと、
光明寺への連絡道に出合うが(13:22)、
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時間的にここでアウト!

三田駅に着く手前で、キリンビール工場に向かって発車するラガー缶バス(13:40)を見送ることになる
2分の遅れであった。


前半に時間のプラス要因が多すぎて、後半挽回できなかったと言うことに尽きます。
教訓は「何時までもあると思うな時と金」。
参加者が増えると興味が分散し、その分所要時間も増加する。
それに、歩く時間には立ち止まっての水分補給や汗拭きなど季節的要因も加えないといけません。
今後の計画に反映させます。

収穫は2年前の1月と違って、緑が多く森林浴もできたこと。
大半が舗装路だが風景に変化があり、飽きないコースとなっています。
山道ばかりだとしんどい、という方にはお勧めですね。

この記事へのコメント

  • 風子

    2分後れでバスに間に合わなかったのは残念でしたね
    なかなか計画どうりに行かないのが時間でしょうか
    でも森林浴をしながらの山歩きも捨てたものではなかったでしょう・・三田にも手ごろな山はあるのですね・・というか、山道ばかりはしんどい一人ですo(^▽^)o
    有馬富士公園・・この辺りを通って去年の今頃だったかな、「ようたく寺」の菖蒲の花を観にいきました・・
    2011年06月10日 20:52
  • アルクノ

    最初に時間のかかる所を持ってきたのがミスでしたね。
    逆コースにすれば、時間配分がうまくいったかも知れません。
    三田の山ではあと、大船山と篠山にまたがる虚空蔵山に登っています。

    「ようたく寺」、知らなかったので調べてみました。
    三田から神姫バスで40分、永沢寺、または永澤寺と書くようです。
    5月は芝桜も綺麗なようですね。
    昨年6月20日頃の見事な菖蒲の花が公開されていました。
    2011年06月10日 22:20
  • てくてく

    アルクノさま
    詳細なコース案内、参考になります。
    緑の道がいいですね。
    生ビール残念でした。
                       てくてく
    2011年06月11日 09:18
  • アルクノ

    てくてくさま
    少しの遅れだったので本当に残念でした
    又、8月に別コースでリベンジして成功させたいと思います
    2011年06月11日 09:57
  • 瀧庵

    「キリンビール工場見学ドッキング」が最後に予想外の展開になりました。
    ビールをはずすアルクノさんとは思えない。しかし仲間の皆さんがおられますからね。
    ホント「時と金」は逃げるのが早いです。
    2011年06月13日 10:02
  • アルクノ

    瀧庵さん、
    今度は私のあてが外れてしまいました
    三輪明神窯史跡園は外すことができなかったので、三輪神社様にご遠慮を御願いするべきでした。
    『「時と金」は逃げるのが早い!』確かにそうですね。
    家訓として、額に入れておかなければ・・^^)

    次回頑張りますので、ご期待下さい
    2011年06月13日 16:52
  • 讃岐の三太郎

    軽登山がお好きなようですね、三田は良い所が多いのですが、コースの案内標識が六甲山のようには無いのでご注意ください、大船山のほぼ反対側にナナマツの森から烏岳へのコースが整備されています、目標はつくしの里からです、簡単なコースですので是非1度おこし下さい
    2011年08月03日 22:17
  • アルクノ

    讃岐の三太郎さん、コメントをありがとうございます。
    私はたまにハードなところへ向かいますが、大体が初心者向けです。
    ナナマツの森から烏岳へのコース紹介、親切にありがとうございます。
    機会を見て訪問したいと思います。
    2011年08月03日 23:08

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有馬富士公園からキリンビール工場へ(2011.08.18)
Excerpt: 今日は、神鉄木曜ハイクのあとキリンビール神戸工場へと案内します。
Weblog: アルクノのブログ
Tracked: 2011-08-19 16:15