山友と丹生連山ハイク(2011.05.25)

稚児ヶ墓山~帝釈山~丹生山(たんじょうざん)と、丹生連山の主要三山を縦走する健脚向けハイキングです。

22日から24日朝迄の纏まった雨でかなり山肌が緩んでいると思い、当初、丹生山~帝釈山~稚児ヶ墓山と巡るコースだったものを逆にしますと参加者へ実施前日の24日にメールしました。
理由は、ガレ場のある厳しい稚児ヶ墓山をまだ足の元気な最初に持ってくるという事と、
次に、帝釈山からやや危険な急坂下りを逆の登りにすると言うことです。
これでジュルジュル道も少しは安全になると考えたのです。
ところが最後の方で私にトラブル発生!

コースは神鉄箕谷駅~柏尾台住宅地~上記三山~義経道~サイクルセンター~衝原バス停で、
参加者はう~さん、遊子さん、Sugarさん、Redさんとアルクノです。

箕谷駅集合は電車の時間に合わせて9時50分ですが、自宅PCに「乗換駅までの電車が遅れたので到着も少し遅れます」と一通のメールが入る。
私は足慣らしの為に自宅から徒歩で早めに出かけ、集合駅で待ちます。
予定の時刻にRedさんと遊子さんが到着。
須磨の自宅から2時間以上も歩いて、超健脚う~さんも到着!
1台遅れの15分後にSugarさんも到着して、10時ちょっと過ぎにスタートです。
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柏尾台住宅地に向かい、その奥の登山口までは舗装路を30分強です。
次に柏尾台への入り口付近で写した写真です。
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右に山容の大きな稚児ヶ墓山、中央やや左におわんを伏せたような帝釈山、左端に山頂が切れている丹生山です。
柏尾谷にかかる橋を渡る時に下を眺めると、棚田で田植えをしている最中でした。
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純日本的風景ですが、その向こうに新しいマンション群と造成後20年が経過した神戸北町の住宅地が広がっています。
柏尾台住宅地に向かう本日の参加者。
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左から、遊子さん、う~さん、Sugarさん、Redさんです。
Redさん、ザックのベルトをもうチット何とかして下さい。

住宅地の途中から右へ折れると、その反対側に志久道のことについて記された石碑がある(拡大してご覧下さい)。
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その歴史をお勉強して、上がると志久道石柱(10:33)。
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暫らく農道のような舗装路を上がると荒れた道になり、このような石畳の面影を残すところがある。
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かつてここは人の通行量が多く、その人達の為に石畳を敷き詰めていたのだが、近代化と共に交通手段が激変して放置された。
この荒れた道は、石畳が流れる雨によってひっくり返ったと言うことなのです。
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その日も、前日までの雨がチョロチョロと流れており、右へ左へと迂回しながら登りました。

これが右・志久道と直進・稚児ヶ墓山へ分岐する、「肘曲り」です。
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二本の道標が立つが、距離表示の違いは歩き始めた5年前から疑問に思っていました。
担当コースは違うが、今年度よりこの太陽と緑の道パトロールの隊員になったので事務局に訊ねてみます。

ここから大きな石は無くなるが荒れた谷筋を上がると、
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山道らしくなって急坂の後、
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(う~さん撮影)
見晴の良い所に出る(11:23)。
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須磨から菊水山の稜線はくっきりしているが、右端の淡路島は薄ぼんやりで明石海峡大橋も肉眼で何とか確認できる程度でした。

ここは稚児ヶ墓山伝説遺跡と木柱が立っているところです。
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三木の別所に味方したとして羽柴秀吉の弟秀長に攻め滅ぼされた丹生山の僧兵達ですが、
僧が逃れさせようとした稚児もろとも秀吉方に皆殺しにされてしまいます。
その稚児の亡骸を村人達がここに埋めたのです。
ここから東にある花折山の由来は、村人がその山で花を手折ってここに添えたという言い伝えからきています。
その墓に椿の花が咲いている哀しい伝説遺跡ですが、この稚児ヶ墓山が丹生連山の主峰になります。

しかし、国土地理院の定める山頂はもう少し先にあり(596.4m)、
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ここで集合写真の撮影です。
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真下の私から時計逆周りで、遊子さん、Redさん、う~さんにSugarさんです。
Sugarさんのシューズ、枯れ草に似た保護色のようですが、靴紐通しの金具が鈍く光っています。

ここから急坂下りの後なだらかな道になり、
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その後大石小石のガレ場になります。
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(これは少しましになった所)
全員無事に下るが、下った先に連日の雨で泥水が溜まった様な双坂池がある。
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車道に出て、岩谷峠へ10分ほど上るが、ここで再度参加者を紹介します。
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先頭からSugarさん、遊子さんの後ろで花粉と排気ガスを防いでいるのかう~さん。
最後尾に、何処かへ行きたいのか横を向くRedさんです。
これが道標のある帝釈山への登り口。
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最初は平坦だが、
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幾度もアップダウンを繰り返して、
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(う~さん撮影)
最後、急坂にロープを伝って登ります。
前回、京都トレイル・比叡山への登りで青色吐息になったSugarさんですが、ここでは荒い吐息の間隔が狭まり、
本人曰く「出産間近です」。
私からのアドバイスは「ラマーズ法で御願いします。」

アドバイスが効いたのか倒れることも無く、帝釈山に到着(12:37)。
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ここで昼食ですが、見晴らしもいい場所です(586m)。
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須磨からの六甲縦走コースが先程より遠くに見えるが、
明石海峡大橋を西から眺めることになり、主塔と吊橋の形が稚児ヶ墓山のときよりはっきりとする場所なのです。
が、霞んでその形はぼんやりでした。
私達をよそ者扱いにする蜂数匹が、周囲をブンブン飛んでいたが、半時間弱昼食休憩のあと下る(13:12)。
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なだらかな日陰トレイルを過ぎて、古びたトイレの脇を上がると丹生山(515m)。
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摩耶山頂が何とか望めるが、眺望はあまり良くない(13:41)。
遊子さんお疲れとなり、この下で休憩中。
しっかりした建物の丹生神社ですが誰もいません。
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箕谷駅近くに適当な打ち上げ場所が無いということで、衝原サイクリングセンターへ下ります(13:50)。
そこに「うどん」と暖簾のある食堂にビールが置いてあったことを思い出したのです。
近くに衝原バス停があり箱木千年家もあるところです。
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表参道から丹生神社前バス停に下る当初の予定は、ビールにつられて変更です。
順調に下るが、
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この下で私にトラブル発生!
下っていく途中で右足ふくらはぎにビクンと衝撃が。
こむら返りです。
酷くならないように注意しながら靴を脱いで、足を伸ばし、その親指を引っ張り上げます。
全員足止めさせてしまいました。
治まったので最後尾に下がり、ゆっくり下るが右足をかばった影響もあったのか、今度は左足に同じ症状が。
又足止めです。
今度はう~さんにも手伝ってもらって、先程と同じように対処します。
ここで原因を考える。
水分の補給不足とう~さんの言うストレッチ不足があります。
急坂登りの後は、伸び切った筋肉をほぐすことも必要かもしれません。
スピードを落としていたつもりだが早いと言う意見もあって、反省点を整理して今後に活かしたいと思っています。
Sugarさんに塩を頂いてゆっくり下りました。

池の水が溢れ、小川となっているところを抜けると、
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サイクルセンター裏に出てきます。
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6月に咲くというヤマボウシが綺麗に開いていた。
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しかし、お目当ての食堂は定休日なのか閉まっています。
バス停でバスの時刻15:17を確認し、
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30分ほど、近くのトイレのある資料館で休憩です。
ここにもビールは無かったが、館内には農機具が沢山置いてありました。
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これは牛に牽かせて耕すものだと分かりますが、
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次の写真は転がして種をまくものだそうです。
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バスの待ち時間を利用して、Redさんお勧め韓国ハイキング旅行のお話です。
資料を拝見しながら聞きました。
行くかどうか分からないのですけど。

終着兼始発のバス停なので、早めに来たバスに私たち5人だけ乗り込みますが、途中、山田小学校前で大勢の小学生が乗ってきます。
創立130周年であることは過去ログにも書いているが、聞くと各学年20名ほどのクラスで全校生徒は百数十名。
生徒数が少ないことを実感している様子ですが、う~さんが山向こうにある藍那小学校は全校生徒がたったの9名であることを教えると驚いた様子でした。
住宅地が近づくと子供達全員が降りてしまい、私たちも駅の一つ手前で下車します。

私の知っている突き出しを出してくれる寿司屋に向かうが、焼鳥と看板のあるところに目が行きます。
そのような店は普通5時からなので、ダメでしょうと言うが、営業中とあったので喜び勇んで入店。
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嬉しいことに生ビールもあって、カンパ~イ!
メニューが並んでいて迷うが、結局アテは餃子に。
でも、色々あっていいですね。
いい場所を見つけました。

今回、道中でピンクっぽい話が結構出てきました。
ムチムチのピチピチまでならいいのですが、公開をためらう話もあって、それはナイショになります。
ここでも大盛り上がりで、何時ものように男性陣は生中2杯。
しかもここの御長男はロックバンド、ガガガSPのリードギター山本聡さん。
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新聞や発売アルバム、コンサート情報など沢山貼っていました。
私たちの会話も話が次々飛んでロックのようですね。
演奏終了の合図が無いので、腕時計をう~さんに示して(京都の方もいてるので)お開きに。

店を出たのは4時40分。
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我々のムードメーカーさん、今の気持ちを現しています。
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Sugarさんは笑っていますが、遊子さんは「知らん人っ!」としてあっち向いてます^^)
私は両足のこむら返りのことなどすっかり忘れて、次の駅で下車します。
ビールが最高の治療薬かもしれません。

しかし、次回の京都一周トレイルの日程をこの時お話しましょうとメールしていたのに、
Sugarさんと私、両名はそのことなどすっかり忘れて・・。
でも6月25日に決定しました。
二軍に落ちないように頑張りますので、次回も宜しく御願いします。

この記事へのコメント

  • 風子

    一番下の画像、面白いですね
    山ガール山ボーイな皆さんも、健脚な方ばかりなんでしょうがいつもいきあいあいと楽しそう
    海外旅行のお 話などもあるんですか・・それもよさそう・・
    ところで箱木千年家って今営業してますか?
    先日車で通りすぎたら締まっていたような?
    2011年05月27日 21:28
  • アルクノ

    風子さん、ナイス玉もありがとうございます。
    ハイ、私も面白くて楽しいと思って載せました
    格安料金のようで興味はあるのですが、海外旅行は未定です。
    箱木千年家は入館したことが無いのですが、入り口はご存知ですか?
    土産物売り場のような所から入って料金を払うようです。
    また覗いてみてください。
    2011年05月27日 22:00
  • てくてく

    アルクノさま
    ロング・トレイルお疲れ様でした。
    私は、なった事がありませんが「こむら返り」痛いそうですね。
    又、癖になるとも聞きました。ケアーされて、再発されませんように。
                        てくてく
    2011年05月28日 09:45
  • 遊子

    Sugarさんのシューズが見えず、驚きました。
    が、アップしたら、見えますね。
    今回も遅れを取ってしまいました。
    もう、付いていけないかも~と不安。
    ここの所、ずーっとハイキング予定を入れてて疲れがたまったのか、それとも私の体力の無さなのか?
    でも、皆さんと一緒だと厳しいコースばかりだけど
    楽しいですね。
    アルクノさん、お疲れ様でした。
    ヘビに出会い、もむら返りにもあい、、、
    こんな時もありますよねぇ~
    2011年05月28日 10:01
  • アルクノ

    てくてくさま
    ナイス玉もありがとうございます。
    両足のこむら返りは初めての経験でした。
    下りはゆっくりが基本ですね。
    ストレッチと水分補給で今後注意します。
    2011年05月28日 10:30
  • アルクノ

    遊子さん、私も5人で行った筈なのにと思って良く探したら、Sugarさんのシューズが見つかりました
    ゆっくり行くと言っておきながら、少々早かったようです
    ゆっくり歩き講習会を何処かで見つけてきます。
    これから湿度が上がると無理は出来ないので、ペースを落としたほうがいいですね。

    そうでした、蛇のこと書くのを忘れてました。
    尻尾をふんずけて、奇声をあげて、皆さんを脅かせてしまいましたね。
    宝くじを買えばいいと言われたので、これから購入に出かけます
    2011年05月28日 10:53
  • やまや

    棚田とマンションが一緒に写ってる写真、面白いですね。足はもう大丈夫ですか?
    2011年05月30日 23:15
  • アルクノ

    やまやさん、足はもう大丈夫です。
    翌日のキリンビール工場見学で完治しました
    其方に気持ち玉もありがとうございます。

    ここは山田の里と云われる鄙びた所ですが、神戸北町が造成されてこのようなツーショットになりました。
    2011年05月31日 07:48

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晩秋の帝釈山と丹生山を求めて(2011.12.06)
Excerpt: 山道に入ってからの詳しいコース紹介は「山友と丹生連山」にあります。 http://21846851.at.webry.info/201105/article_8.html また、帝釈山への上り口までは..
Weblog: アルクノのブログ
Tracked: 2011-12-08 18:11