その甲南高校へ行くわけですが、ネットで調べると阪急芦屋川駅の北から阪急バスで行けるような案内があったが、徒歩20分とも書いてある。
初めて行く所ですが定規で引いたようなこんな簡単な道ではないだろうと思いつつ、その地図をプリントアウトして歩くことにした。
阪急芦屋川駅の北へ出て、駅のホームを撮影する私の後ろの川沿い、山に向かって歩く(11:11)
阪急のバス停があったが無視して進むと、3分で芦屋川にかかる開森橋に。
その橋を渡ると信号の向こうに山芦屋交番があるが、芦屋神社参道と表示がある方向に向かってそのまま直進する。
更に3分後、このような標示に出くわし、
芦屋神社車道とある左へ曲る。
高級住宅が立ち並ぶ所を上がるが、途中、玄関前を掃除されていた年配の紳士に道を尋ねると、丁寧に教えてくれた。
右から道が上がってきて合流する所があるが、そのまま上がると、道は細くなり、その先で広い車道に出る。
右へ少し下ると、直ぐ、同じ方向に登る道があるので入る。
また高級住宅を眺めながら道なりに上がっていくと、
右手に目指す甲南高校西門がある(11:33)。
案内にあった徒歩20分は正直な時間数字であった。
私は途中2分ほど道に迷ったのです^^;
西門から入った方が会場の講堂に近くて便利です。
徒歩で行かれる方は、以上を参考にしてください。
しかしその講堂に自販機は無く、受付に聞いて、食堂まで階段を下りてドリンクを購入した後、会場へ戻る(11:44)。
途中10分の休憩があるが約3時間に及ぶ演奏なので、座席で軽食を済ませるが、食材は持参の菓子と購入したカフェオレ。
何時もの山歩き記事のごとく、前置きが長くなってしまったが開演は12:15から。
出場校の代表の方が呼ばれ、主催者側からはStudents Jazz Live実行委員会代表の白樫政孝様によるご挨拶です。
自粛による中止も考えたそうですが、東日本大震災へのチャリティー募金やチャリティーグッズの販売のお知らせのあと、被災地復興の為に支援など出来る事をしたいと述べられていました。
その右にはタイガーマスクさんだと思いますが、「だてなおと」と大きくひらがなで書いてあって、とても分かりやすいです。
更に右に、(遠路遥々来て?)だてなおとさんからの義援金を受け取ったのはマッチ売りの少女さんでしょうか、その寸劇も良かったです。
司会進行の方ですが、ここのOBだとか。
出演校ですが、前半は中学3校で休憩の後、高校3校と続き、ラストはゲストの甲南大学で締め括ります。
トップは西宮私立学文中学校 学文JAZZオーケストラ。
全校生徒が出てきたのかと思うような凄いメンバーの数で、大迫力でした。
1曲目のTpソロが良かったスイング・オン・ダウン・ザ・ロードのあと、MCさんがその曲名の意味をメンバーに尋ねますが、全て不正解。
そこで、指揮者の先生が「どんぐりころころ♪どんぶりこ~♪」と歌いながら舞台の下手から上手へと通り過ぎます。
答えは、どんぐりが下り坂を転がっていく様子、なのでしょうか。
次のジャンピンジャックではメンバーチェンジまでしていたこのバンド、人員不足に陥ることはなさそうです。
MC担当さんはお茶目な明るい子で、
メンバーも明るく朗らか。
スローテンポの「ア ナイチンゲール サング・・・」のあと4曲演奏されるラストは「スイングガールスでお馴染みのシングシングシング」とMCさんが紹介します。
その言葉で、映画「スイングガールス」に影響を受けているなと感じました。
年配の方には、ベニーグッドマンでお馴染みのSwing Swing Swingを軽快に演奏していた、と言っておこう。
演奏終了後、MCさんが指揮を執った先生と担当顧問さんを壇上に呼んで3つの質問です。
こんなことは初めてと司会進行の人も目をパチクリ。
質問1、自分のチャームポイントは?
指揮者:濃い髭。
顧問:濃いまゆげ。
質問2、バンドの良いところは?
指揮者:ハチャメチャに明るい所。
顧問:(同じ答えを却下された後)底抜けに明るい所。
質問3、奥様との馴れ初めは?
指揮者:大学の同級生で~。
顧問:同じ大学の音楽仲間で~。
以上秘密のこともあったのかどうか分かりませんが、有無を言わせず、無理やり答えさせたMCさんは喜んでいました。
将来大物になる資格ありと見ました。
二番手は甲南中学校ブラスアンサンブル部。
ここにもMC君がいましたが、空気の抜けたような語り口に、同級生なのか後ろで笑いが巻き起こっています。
2曲目のソロ奏者紹介の後、3曲目のタイトルを失念したのか、思い出したように「ぶるー ぼさっ」と言った辺りが印象的でした。
お馴染みの4曲でしたがラストはJust in time。
ソロパートに緊張感とドキドキ感が見られ、生々しくも熱い演奏でした。
中学の部ラストは、葺合中学校 FUKIAI the Pleasant Jazz Orchestra。
曲目は3つに絞って、聴かせる演奏でした。
数年前までは吹奏楽部としてコンクールで頑張っていたそうだが、最近はジャズ編成に変え、自分達と聴衆が共に楽しめる演奏を目指しているそうです。
MCは不在で、最後にリーダーがこれから元気を届ける演奏をしたいと言っていましたが、その言葉通りに元気を頂戴した。
歯切れのよいサウンドに聴衆の手拍子も巻き起こっていましたが、ラストのOcean Viewではミディアムテンポで長閑なオーシャンを見事に表現していた。
10分休憩の後、高校生の最初は伊丹市立伊丹高等学校 ICHI☆ITA JAZZ Ensemble。
既に1年生の部員が11人いて、2年生が多くて29人、3年生は15人だそうです。
2名のMCさんが交代で喋っていました。
Birdlandではノリノリで手拍子もありの演奏。
2曲目のSeven Steps To Heavenでは、ビッグバンドでは珍しいビブラフォンが音に色を添えていました。
マスクで頑張っているギター君も体を揺すりながらノリの良い演奏。
ラストのSlingshotではお祭りのように盛り上げてくれました。
インタビューでは各パートでの練習が多く、全体練習がなかなか出来ないのが悩みとか。
HPが無く、リーダーさん、クチコミでの宣伝御願いしますと言っていた。
素晴らしかったですよ。
HPを持っているのは甲南の中高大と高砂高校だけで、他のバンドは無いようでした。
これからは知名度を上げる為に、HPの開設も必要なようです。
2番手は甲南高校ブラスアンサンブル部。
曲目はプログラムと殆んど変わっているようでしたが、その紹介も必要ないほどに迫力で押し通します。
以前「肉食系男子の集合体ですから」と表現しましたがその路線のまま、素晴らしい演奏です。
昨年私が巨乳君と表現した同じ場所にその弟のような人が座っていますが、縁もゆかりも無いそうです。
しかしバンドカラーにぴったりの体格をしています。
リズムセクションも揃っていて、ドラムスはこの日のピカイチでした。
演奏後その弟君、「SJF(Student Jazz Festival)では市長賞(グランプリ)を取りにいく」ときっぱり宣言していました。
昨年その念願の市長賞を取った高砂高校には強敵になることでしょう。
次に登場するのは、映画「スイングガールズ」のモデルにもなったというその兵庫県立高砂高等学校Big Friendly Jazz Orchestra。
今年はリズムセクション、サックス、トランペットに男性メンバーを投入し、男子6人としています。
甲南の迫力にも打ち勝つようにとの戦略でしょうか。
しかしMCは何時もの路線で、お茶目な二人でしたがメンバーをユーモラスに紹介していた。
ソロパートをこなす女性陣に、
男性陣は負けない様にして下さいね。
このトランペッターさんは昨年のSJFグランプリ獲得メンバーに入っていた数少ない人で、現在は3年生。
春休みの恥ずかしい思い出話も披露していましたが、8月のJapan Student Jazz Festivalでは甲南高校ブラスアンサンブルとの壮絶な対戦を期待しています。
しかし走る路線が違うので、パワーではなく技でテッペンを目指して欲しいと思っています。
今年もリーダーはバリトン担当さんで、その吉村組の更なる活躍を期待し、
非力ながらも応援します。
トリはゲストバンドの甲南大学Newport Swing Orchestra。
共学ということで数多く女性も混じっていて、華やいだ雰囲気です。
年間5,60件の依頼演奏をこなし関西でも1,2を争う多忙バンドと、プログラムのバンド紹介にあります。
MCさんの喋りはメンバーの笑いも誘う手馴れた進行でしたが、
3曲目ではそのMCさんによるしっとりとしたTpロングソロが光っていました。
この中からプロに向かう、或いはそれを目指す方も多いと思います。
それを無料で聴けるこのコンサートはある意味、めっけものと言えるかも知れません。
流暢なサックスソロも心地よかった。
最後に登場はアンコールでソロをこなした1年生。
大学生になったばかりです。
予定に無かったアンコールのようですが、鳴り止まぬ拍手にさっと準備したのはさすがで、しかもそのソロに1年生を起用する辺りにこのバンドの度量を感じます。

5月8日(日)13:30~トップで登場することになっている第21回大阪城ジャズフェスでの活躍も期待しています。
最前列で7校の演奏を堪能した私は、座席でアンケートを書いてロビーに提出し、会場をあとにする(15:25)。
素晴らしくも楽しい演奏を有り難うございました。
この記事へのコメント
風子
この演奏会は市内の中学生さんたちのチャリティーも兼ねたコンサートだったのかな?
私も一度コーラスのを聴きにいったことありますが、中学生さんとはいえ大人顔負けですね・・聞ほれたものです
良い時間が持てて何よりでした(~ー~m)~
アルクノ
ここからバスに乗れば東お多福山や大池で下車して観音山へも行けますね。
このイベントは甲南高校や甲南大学のOBやOGがスタッフとなって運営しています。
その実行委員会メンバーには宴会部長まである28名の名前がプログラムに載っていました。
私は今回初めてでしたが、想像するに甲南中学・高校・大学の各ジャズバンドの演奏発表会だったものを、盛り上げる為に県下の著名なバンドを集めて地区演奏会のようにしているのでは、と思います。
中学生の演奏が思った以上にフレッシュで内容も良かったので、これから毎年訪れようかと思っています。
ケン
一度あきらめたアルトサックスを、再開したくなる気持です。
アルクノ
ケンさんのアルトサックスを。
宜しく御願いします^^)