15日朝、自宅前は10センチ程の積雪で今年の最大量!
門から玄関まで(ほんの短い距離だが)雪かきをして、郵便局に行って送金などの用事を済ませる。
この積雪だと六甲には行けないと思い、裏山へ向かう。
コースは神鉄・箕谷駅(10:37)~柏尾台住宅地~志久道~肘曲り(11:40)~稚児ヶ墓山伝説遺跡(12:18-12:35)昼食~稚児ヶ墓山山頂(12:39)~双坂池(13:22)~無道寺(14:13)参拝~新兵衛石(14:25)~青空市場(14:42)酒の肴購入~神戸北町~自宅(15:24)、です。
出るのが遅くなったので自宅から歩いてその山に向かわず、時間短縮の為一駅電車に乗り、箕谷駅からスタート(10:37)。
雪にけぶる稚児ヶ墓山です。
柏尾台に向かう道へ入るが、雪で薄化粧した山肌がお分かりいただけるでしょうか(10:52)。
柏尾台高級住宅地の歩道ですが、その真ん中に小さな雪だるまがありました。
コンニチワと挨拶してその脇を通ります。
住宅地奥にある志久道の石柱からが山への登り道(11:09)
登ると直ぐ雪道になり、ここでアイゼン装着(11:12)
この志久道はかつて人の往来が多かった道で、当初石畳を敷き詰めて歩きやすい道だったそうだが、
時代は移り変わって放置され、その石畳がひっくり返って大石小石が雁首連ねる荒れた道となっている。
かなりの雪が敷き詰められており、小石でクネッとなることは無いが、大石ではオヨヨとなる。
肘曲りから右(志久道)へ足跡は続いているが、私は直進する(11:40)。
獣の足跡だけが残る道を進む。
その獣の足跡を辿って行って~間違いに気付いて、戻る^^:
雪だらけで人の踏跡が無く不安になるが、道標に出会うとホッとします。
全くのバージンスノーに(吹き溜まりでは)膝下まで足をめり込ませ、ロープを掴みながら登ります。
稚児ヶ墓山伝説遺跡に到着し(12:18)、
ここで昼食。
残念ながら淡路島はぼんやりで、この写真では確認できませんが、
須磨(右)から菊水山の稜線ははっきり確認できた。
菓子パンとカップ麺で食事を済ませ、席を立つ(12:35)。
そこから眺望の無い山頂は4分後。
雪の中から探り出した山頂三角点と私の集合写真です。
しかし、ここから直ぐ急坂下りがある。
この深い雪で簡易アイゼンは役に立たず、足を滑らせながらスライド歩行で下る。
何処が道か分からない所もある。
(登りは迷いましたが)通い慣れた道なので下りは大丈夫でした。
これは急坂下りの足跡ですが、滑ったりスライドさせたりと1人なのに賑やかなことです。
斜面に取り付くような細い道もあり、谷へ滑落しないようにとゆっくり進む。
振り返って撮影。
このあと双坂(ふたさか)池に向かって谷筋を下るが、まるで樹氷のように雪が積もった木々に出くわす。
雪の重みで地面まで垂れ下がり、行く手を阻む枝もあるが、
傘でつつくと跳ね上がって、このようになる。
この下りは岩が連なる道で、アイゼンでガキッ、深い雪でズボッ、を繰り返すことになる。
後ろから見たら、まるで千鳥足のようになっているのだろうと想像しながら歩く。
しかし転倒すると岩が露出しているところもあるので、下手をすれば白い雪が鮮血にまみれることになる。
ここは雪の無い方が安全だと思った次第です。
このような所は10分足らずで終わり、なだらかな道になる。
更に下ると、まるでモデル歩きでもしたような一直線で綺麗な足跡を発見する。
この辺り、スタイルのいい猪がいるのかも知れない。
山道が終わると目の前に小さな池が姿を現す。
最近雨が少なく、雪解け水を集めたであろうと思われる双坂池は凍結してはいなかった(13:22)。
ここから右に向かって車道に出て登ると、帝釈山への登山口がある。
しかし空は晴れ渡り、気温上昇と共にベタ雪が予想されるので、体を左に向けて下山することにする。
スタイルのいい雌猪を想像しながら・・。
振り返ると、風の無い青い空が広がっていた。
車道に出てアイゼン外し、雪を落としてザックに収納する。
陽光を浴びるアスファルト脇には、雪解け水がキラキラと小川のように流れていた。
そのまま下ると淡山洞とあるトンネル脇に旧道があるので、入る(13:49)。
5分で福池トンネル出口に出合い、更に下ると無道寺への分岐がある(13:59)。
分岐へ下ると六條八幡への分かれ道もあるが無道寺とある方へ向かうと、右に小さな道標があるので見落とさないようにしなければならない(14:08)。
登ると1分で簡易の四国八十八箇所巡りの周回路にぶち当たって、左へ下がる。
直ぐ、無道寺に到着して小休止(14:13)。
右に立つのは、弘法大師様。
お大師様の右にトイレへ繋がる石畳があり、拝借する。
参道を下ると、すっかり雪も融け乾いた車道に時間の経過を感じる。
新兵衛石を眺めて下り(14:25)、
谷寺口に向かう。
そこにはバス停があり、1時間に1~2本のバスが箕谷駅に向かっている。
その箕谷駅に繋がる県道に出て、稚児ヶ墓山を眺めるが(14:36)、
白いものは全く確認できない山容となっている。
木々の下にはベタ雪だけが残っているのでしょう。
青空市場に向かい(14:42)、
酒の肴を購入後、右の神戸北町を通って帰路に着く。
自宅到着は15:24でした。
その肴は、3品で870円。
七味ロールとさきいかは外国からのものを取り寄せて作ったらしいが、ウルメは純国産です。
早速夕食で頂いたが、オーブンで焼いたウルメは焼酎と共に美味かった~

稚児ヶ墓山は丹生山系では最高峰だが600mに満たない低山なので、朝降っても天候がいいと午後には雪解けとなる。
雪が深いといっても30センチ位までなので、雪山歩きの場合は出来るだけ早い時間に出かけることをお勧めします。
この日も9時位までに登山口をスタートすれば帝釈山~丹生山と快適な雪山歩きができたと思います。
下山は衝原か丹生神社前バス停に向かい、市バスで箕谷駅へ帰ることになります。
もっと歩きたいと言う健脚さんは、丹生神社前バス停から藍那古道~藍那駅に向かって下さい。
追記)
昨年7月のブログ記事に花折山のことも含めてその内容を紹介していますので、興味のある方はご覧下さい。
https://arukuno.seesaa.net/article/201007article_1.html
(2011.02.18)
この記事へのコメント
インレッド
今回 気持ち玉を戴き、大変有難う御座いました。
神戸は震災の時にボランティアで4日ほど行って以来行っていません。その時六甲も少し歩いて、加藤文太郎さんを偲んできました。
M
山歩きも良い運動になりますよね。
元々、田舎育ちなので子供の頃はよく裏山に探検しに行ったりしたものです。
ご存じとは思いますがマラソンにも山系のトレイルランがありまして今年は挑戦してみようと思ってます。
アルクノ
神戸は、海に近くそして私の好きな山も沢山あって、とても楽しめる所です。
また機会があれば神戸にお越し下さい。
私は近郊の山を紹介して、山歩きの楽しさをアピールしています。
今後宜しく御願いします。
アルクノ
昨年12月19日に六甲半縦トレーニングをしましたが、トレイルランをしている青年に追い越されたことがあります。
山歩きであれば、マラソンのハーフ、21kmを越えても大丈夫ですが、走りは苦手なのです。
山系のトレイルラン、頑張って下さいね。
う~さん
それにしても雪道で殆ど人が歩いてない所で、ましてや肘曲りへ行くまでの山道と其処から稚児ヶ墓山~双坂池下の下山道は大小の石ころで普段でも歩きにくい山道なのですが・・・足をくねったりしやすいだけに要注意箇所ですよね。
稚児ヶ墓山・・・隣の花折山からの伝説と言い・・・名前のごとく悲しい墓山ですよね。
また山道は非常に寂しく特に一人歩きをしていると稚児の泣き声が地底から聞こえてくる感じがして・・・春・秋でも寒気がしましたよ。
ところで春の陽気に誘われて丹生山系を縦走しましょう・・・是非企画して下さい。
アルクノ
獣の足跡を辿ると迷子になりそうだし・・。
稚児ヶ墓山と隣の花折山のお話は以前のブログにも書きましたが、哀しい物語ですね。
何時も登るたびに頭をよぎります。
丹生山系を縦走の件、了解しました。
バス利用と、最後まで歩き終える場合と二案考えてみます。
風子
先日の雪はよく降りましたものね・・・山はやっぱり雪が多くて関西ではないかな雰囲気です
でも画像で見る分には綺麗です・・・雪道歩きの苦労はあれこれとおありなんでしょうけど
あの雪の後は、家の近くでも雪だるまがあちこちの家の前に作ってありましたよ・・・何年ぶりかの雪に子供さんたちも大喜びだったのでしょう
青空市場のこの辺りは車を走らせながら通ったことあります
アルクノ
山歩き5年チョイの経験しかありませんが、自宅近くの山でこんなのは初めての事なので、私も大喜び状態でした。
雪歩きの苦労は岩場での転倒が怖いだけで、苦労と言うほどのものではないのデス^^)
雪だるまをお土産にはできませんが、今度青空市場前を車で通られた時、ご主人様にお酒の肴を買われては?
女性にとって、お買い得品を見つけるのも楽しみになると思いますヨ
ケン
暖かくなったら案内してください。
アルクノ
此方に越してきて、今までに無いような積雪だったので出かけなければと思ってしまったのです。
確かに5年以上前の私だと、たとえ休日だとしてもこんな時は家に篭っていたでしょうね。
4月にこの稚児ヶ墓山を入れて、う~さんと計画を練っています。
ケンさんとなら何時でも同行しますよ。
やまや
アルクノ
花折山と合わせ、哀しい歴史がそのまま山の名前になっているのは珍しいかもしれませんね。
歩きにくいところがあったりして、チョットしんどいですが、達成感のある山です。
また紹介する機会があると思いますよ。