年末の大掃除などは余りしないので、私は趣味に没頭です。
木彫りの塗装は色をどうするかで長い間思い悩んでいましたが(^^)、えいヤッと決めました。
濃い茶色の水性オイルステインのオールナットで着色することに。
艶出しは合成うるしの透明(淡黄)で、両方ともメーカーはワシン。
着色はその塗料を原液で塗りますが、着色乾燥後、艶出しのほうは原液を3~4倍にシンナーで薄めて何度も塗ります。
両方とも筆は硬めで幅2センチ位のものを使用し、着色で細かい部分は塗り残しの無いように面相筆(細い筆)を使用します。
ウレタンニスに着色材を混ぜて上塗りとしているテキストもありますが、着色と艶出しは別工程の方がいいと思います。
着色で失敗したと思えば(濃い色にですが)塗りなおすこともできます。
均一塗りではなく、着色で濃淡を付ける場合は更に有効です。
まずは彫り終わった、塗装前の作品達。
手鏡は最近のものですが、他のものは半年以上前からのもの。
手鏡以外はとのこによる下塗り(木肌の小さな穴を塞ぐ為の塗り)もしています。
次に着色を始めたところ。
このあと部分的に塗り重ねて、色の深みを出す。
着色をばらの手鏡で説明。
彫りが終わったものはこんな感じ。
これは絵柄を浮き上がらせる浮き彫りと言うもの。
テキストではバラの周囲も彫刻刀のタッチを残すようになっているが、私は紙やすりで滑らか仕上げにした。
着色もバラを浮き上がらせるように濃淡を付け、絵を描く要領で色付けをし、
着色が終わったこの写真は年賀状用に使用しました。
艶出しは後日と言うことで、2月頃にまたアップします。
次に木立のスパイス立て。
彫り終わったものに、
塗装が終わったもの。
接着部分はマスキングテープを貼って塗装をしない。
(もし塗装してしまった部分はは紙やすりで削り取る。→私もそうした^^)
木工ボンドで接着した完成品。
これも着色に工夫をしており、レンガ部分は2回塗りで薄く抑え、木立部分は濃く重ね塗り。
側面の影になる部分は更に濃く、重ねて塗りました。
大きさは、70×267×220mm(奥×幅×高)。
PCの前に置いたのは玉かけのフォトフレーム。
周囲の玉の部分は彫刻刀のタッチを残し、光の反射で宝石のような煌き(大げさな)を出すようにしている。
中に入っている写真は、昔好きだった大衆演劇のマドンナちゃん。
神戸から遠路はるばる、九州まで出かけて撮影したものです。
以前紹介したバラの立体彫りですが、内側を濃くして立体感を出すようにし、艶出しを抑えてアンチークな感じにしてみました。
フォトフレームとのツーショットはマドンナにバラを捧げるということで・・

これは直ぐにできる1枚の葉っぱですが、自由に彫っていいのでこのような形にした。
大きさは85×47mmで厚みは8mmしかありません。
葉っぱらしく、もっと色むらを付ければよかったと反省しています^^:
裏側に留め金を付ければ、ブローチに。
最後にひいらぎの銘々皿。
その裏側です。
筆記具を乗せてみたので、大きさが分かると思います。
塗装ですが、テキストには塗りほど恐ろしいものは無いと書かれています。
色むらや、思った色にならないなどがあり、塗り始めるとあとには引けないと言う事情も怖いところです。
別に塗装しなくても、年月が経てば日焼けや木の炭化であめ色になるそうです。
最初は薄い色からともありますが、その逆で初心者は濃い色の塗装から始めた方がいいと思っています。
濃い色を塗り重ねていけば色むらも無くなるからです。
また均一に塗ることにこだわらず、自由に塗って個性が引き出せればいいですね。
今回のような濃い色の場合、濃淡が演出できれば渋い感じにもなります。
木彫りを楽しみましょう。
これで木彫りファンが一人でも増えれば嬉しく思います。
最後になりましたが、今年沢山の方にごお立ち寄り頂きまして本当にありがとうございました。
心よりお礼を申し上げます。
コメントを書いて下さった方、気持玉をクリックして頂いた方、そのほかの皆様方、来年も宜しく御願いします。
本年5月17日よりこのブログを始めましたが、これからも気軽に頑張って、楽しいブログを目指して書き続けていきたいと思っています。
またお時間あるときに遊びに来て下さい。
そして、良いお年をお迎えください。
アルクノ
この記事へのコメント
瀧庵
凄い技ですね。道を間違えたのでは?
あの倶楽部のゴタゴタからもう半年が経ったのですね。
人生の後半は早いものです。私もアルクノさんのお陰で渡月橋への散歩は欠かせたことはありません。
改めて御礼申し上げます。
しかし残念ながらそれ以上のウォーキングには進めません。後少し背中を押されればドミノの様に進むのでしょうが。
今年ももう終わりですが白髪のアルクノさんを想像しながら来年も一層の健康を祈念します。
アルクノ
私は、此方に引っ越してから更に元気になったような気がしています
瀧庵さんの毎日の渡月橋への散歩、いいことですね。
アルクノと名を付けていますが、年間の半分は家に篭っています。(先程、今年のハイキング&ウォーキング回数調査では172回/年となりました。)
またお時間あるとき、遊びに来て下さい。
瀧庵さんの来年もいい年でありますようにと願っています。
遊子
そして、年末に全て片づける。。
これに拍手です(^^)
今年は色々ありましたねぇ~
でも、こうしてブログで復活
より、山歩きが楽しくなったんじゃないですか?
「福と成す」ですよね。
今年はお世話になりました。
来年も宜しくお願いします。
良いお年をお迎え下さいませ~≦(._.)≧ ペコ
アルクノ
私は片付いたので、また山にでもと思って、外を見たら雪が降ってきたので断念です。
今年越してきた二軒隣の女の子が雪達磨を作っていました。
私は今年此方に越してきて、福にまみれて、嬉達磨になっています
こちらこそ、来年も宜しく御願いします。
風子
どれも、お洒落でとてもいいですしすごく上手にできてますね・・これはどこかで習っているのですか?
材料を揃えたり、細かい作業なので根気もいるのでしょうね
私も木彫りは少しだけ興味があったのですが、手先も器用でないし、材料費もかかると聞いて二の足踏んでます
というか時間も無いかな
アルクノさんは趣味が豊富でそれも半端でないのがいいですね・・
私のあの森林植物園の記事がご縁で、始まったお付き合いですが、今年は本当にありがとうございました
また、来年もよろしくお願いします(^-^)/
アルクノ
木彫りは昨年12月から半年ほど習ってやめました。
今回の記事は、その間に作った作品の塗装工程を公表したものです。
手先が器用なのは、親父が大工でその血を貰っているからかもしれません。
小学生の時、図画工作は何時も「5」の評価を得ていました。
瀧庵さんのコメントに、
>道を間違えたのでは?
とありますが、単なる趣味なのでストレスも無く、創意工夫と時間をかけて楽しむことができるのだと思っています。
風子さんも(半年程で大体基本は分かると思いますが)習ってみてはいかがですか?
そんなにお金はかからないし、基本的なことでしたらお教えすることはできますよ。
このブログで「木彫り基本講座」でも始めましょうか
風子さんとは、私のホームグランドの森林植物園がご縁で、コメントのやり取りが始まりましたね。
此方こそ、来年も宜しく御願いします。
やまや
アルクノ
「木彫り基本講座」のシリーズ化ですか~(テヘヘ)、私はお調子もんなのでコメントにそんなことを書いてしまいましたが、これを見たプロの方にお叱りを受けるかもしれません
次回作品の製作過程でその機会があれば記述してみたいと思います。
そして、やまやさん制作のアイゼンのブローチがブログで紹介されるのを待っています。
彫遊
木彫りの塗装と検索してさまよいながら
こちらへたどり付きました、宜しくお願いします
私は現在、66㎝☓30㎝・2.5㎝厚みクスノキ板にもう季節外れとなりましたので来年用にと(笑)ノウゼンカズラを彫ってますので今から塗装をどうしようかと悩んでまして。
また、お邪魔します
http://tyouyuu.blog3.fc2.com/
アルクノ
気持ち玉も頂いたのでしょうか、ありがとうございます。
木彫りを6年もされているのでしたら、私の大先輩です。
普段は好きな木工細工をしています。
木彫りの作品は少なく、代表作はここにしかありません
これから、宜しくお願いします。