六甲山頂下の一軒茶屋までの道のりは分かるが、そこから宝塚までは歩いたことが無く、来年3月に参加しようと思っているそのコースの下見も含め、また通しで歩けるのかどうかの確認もしたいと思い、う~さんに御願いした次第です。
その26.4kmの半縦コースを歩きたいと思っている方も居られるかと思い、長文になりますが紹介します。
興味のある方はご覧下さい。
う~さんは六甲全縦、奥様は半縦を経験済みで、来年3月に夫々参加されます。
その半縦も西コースと東コースがあり、どちらかと言えば東コースの方が西に比べアップダウンがさほど険しく無く、初心者向きとは言えませんが初参加者向きだそうです。
新神戸駅8時集合で、7時50分頃到着するとお二人は既にそこに居ました。
初対面の奥様に挨拶をして、直ぐストレッチで体をほぐします。
今回の実施日は20日(月)の予定でしたが、雨天の予報になり、予備日の21日も芳しくないと言うことで前倒しとなりました。
7時53分に新神戸駅をスタートして、
布引の滝には寄らず、直ぐ階段の近道を市ヶ原に向かいます。
ダム湖100選に選ばれた布引貯水池堰堤は8:15。
もう紅葉も終わった貯水池を眺め、
市ヶ原のトイレは8時半。
そこから暫らく行くと、風貌がアラブ風の3人に出会います。
う~さん、仕事で海外経験もあるので英語で会話。
その3人は森林植物園に向かう所でしたが、ネクストマウンテンの摩耶まで行きませんかとお誘いして、私達が案内することになりました。
険しい稲妻坂~天狗道を通って行く訳です。
水も持たず、ウォーキングシューズでお散歩するような格好の彼等なのでゆっくり行こうとしましたが、何の何の、超健脚さん達です。
40歳と三十代前半のお二人という若さもありますが、道さえ教えられれば何処へでも行けそうな脚力をお持ちでした。
二人はパキスタン人、一番若い独身の人がイエメン人。
此方で10年という40歳のパキスタンの方は日本語が上手で話している内容もよく分かりましたが、母国では毎朝10キロのジョギングをしていたそうです。
厳しい道に大して汗もかかず、上着も脱がず、緩やかな処ではペースを上げる私の後を遅れることなく付いて来ました。
稲妻は英語でライトニングと言うそうです。
稲妻坂はLightning Slopeと命名しました。
天狗のことをロングノーズと説明したら、ピノキオと答えが返ってきて笑いましたが、天狗道はPinocchio Loadにしておきましょうか。
Lightning Slopeが終わると学校林道と出合い(9:17)、
ひと休みする所。
ここからPinocchio Loadを登るが地図には所要50分で摩耶山とある。
岩を階段のようにして登り、アップダウンのあと山頂へ向かう、このコースで一番しんどい所。
私は案内するのが精一杯で、今回コース状態を映した写真はありません。
(過去、う~さんと初山歩きの「菊水山~鍋蓋山~摩耶山(2010.06.28)」でその様子は確認できますが。)
(9:41)途中何度も小休止しますが、高度を上げてくると見晴らしの良い場所がある。
中央の方が、自分の事務所のある場所を教えてくれて、何時でも来て下さい、と言ってくれました。
右端はう~さんの奥様。
その景色です。
拡大してご覧下さい。
う~さんのコメントにあるように、3人のナイスガイからお礼と写真掲載の承諾をいただいたので、ここにその3名を紹介します。
暫らくの間でしたが、心が通じ合えたような気がしています。
また何処かの山で会えたらいいですね。
次に会った時は、彼らが山男になって私たちを引っ張ってくれるかも

(追記2010.12.21 8:33)
(9:57)マイクロウェーブ電波塔の立つ摩耶山に到着。
予定には無いが、折角だからと山頂まで行きます(10:00)。
学校林道との出合いから43分で来たが、もっと早くいける方達です。
その3人の中でリーダーの方に撮影して頂きました。
宝塚に向かう私たち3人も。
ここには698.6mと表記してあるが地図上では702mとある摩耶山頂。
(10:08)ロープウェー乗り場のある掬星台です。
六甲山までバスで行って、また阪急側へ下山するバスに乗り換えるより、摩耶ロープウェーを使って王子公園駅へ向かう方が早いと説明し、お三方とは握手をして別れました。
私にはナイスガイドと別れ際に言ってくれ、楽しい山歩きをありがとうさんでした。
国際都市神戸人として、う~さんのようにもう少し英語を習得しないといけませんね。
天上寺の流麗な屋根を見て(10:23)、
アゴニー坂を下って(10:31)、
歩道を歩き、杣谷峠(10:37)を過ぎて、「サウスロード・記念碑台」とある所から山に入る(10:43)。
階段が延々と続く道で、足に堪えますが・・。
途中の分岐は三国池とある左へ(10:53)。
上がりきった所はベンチのある休憩所だが、そこで小休止(11:03)。
(本来の縦走路は)この車道を渡り、三国池を通って記念碑台に向かっているが、殆んどの人がドライブウェー沿いの歩道を歩くらしい。
と言うことで、ここから1時間ほどガーデンテラスまでは楽チン歩き。
丁字ヶ辻を過ぎて、シュラインロードに繋がる前ヶ辻を通過する(11:20)。
記念碑台の道路向かいに池があるが薄氷に覆われていた(11:30)。
ここから六甲山小学校の前を通って行くが、10月にストーブを入れると言うのも頷けます。
ゴルフ場の前には、まだススキがチラホラと残っていました(11:42)。
初夏には紫陽花が綺麗に咲く処です。
みよし観音像の前を通過すると(11:51)
直ぐ先日の石切道出会いを右に見て、ドライブウェーに上がる。
(六甲枝垂れという展望台)
その前に六甲ガーデンテラスがある。
ピッタリ12時で、お天気も良く、テラスのテーブルで待望の食事。
私はカップ麺とエネルギーになるチョコレート。
う~さん夫婦はパン。
時間短縮にはパンの方がいいと思いますが,、おにぎりは今の時期おなかを冷やすのでお勧めできません。
下のトイレも利用し、後半のスタートは12時27分。
ほぼ10分で極楽茶屋跡。
(う~さんの話ではここが中間地点。)
本来はここから7つの小山を越え、8つ目の長い坂を登って下って一軒茶屋ですが、私と奥さんは時間短縮ロードを歩きます。
それは、コブの1~4は山に入らず舗装路歩き。
5~7のコブは迂回する舗装路を避けて、山歩き。
後は舗装路を歩いて一軒茶屋まで。
12時38分に極楽茶屋跡を通過し、一軒茶屋を下ったのは13時08分なので、効果有りです。
う~さんは本来のアップダウンを歩いてこれですから、恐れ入ります。
私はここからが未体験ゾーン!
直ぐ右に六甲縦走路の道標があり、なだらかな山道に入る(13:09)。
嘘か真か宝塚まで13.5kmと書いてあり、距離的には東コースの中間点辺りになるのかもしれない。
3分で車道に出て、トンネル内を歩くのだそうですが、う~さんと私はトンネル越えの道を行きます。
トンネルを越えてまた車道を歩くが、右に鳥居がある。
これは石の宝殿への鳥居で、その向こうへ15分ほど下ると宝殿橋があり、芦屋川への阪急バスが1日14本運行されているのでリタイヤルートになります。
(13:21)カーブ№113とある所から、本格的な山道に入る。
単純な下り道ではなく、結構なアップダウンもある(13:27)。
以後宝塚に向かってこのような道標が立っているが、一切距離は書かれておらず、この27とある番号が一つずつ繰り上がっていく(13:36)。
段差の大きいアップダウンもあるが、ロープを掴んでの急坂下りもあり、積み重なった枯葉も沢山アリ~ノ、で非常に滑り易い道が続く。
船坂峠を過ぎたあと太平山へと登る。
枯れているこの奇木を過ぎると太平山は近い。
太平山山頂(681.2m)に立つ電波塔を見上げたのは14時半。
ここは六甲山頂下の一軒茶屋から宝塚までのほぼ中間点になり、半分も歩いたのにまだ摩耶山頂と余り変わらない標高位置にあります。
NTTの管理道路である舗装路をそのまま下るのではなく、右へと下る分岐がある(14:38)。
ここから高度を下げて行くが、
山腹歩きで平らな道もある。
社家郷山へ繋がる大谷乗越を過ぎると、次は岩原山と表示のあるところへ出る(15:07)。
そこから直ぐ平らなところがあったので、小休止。
男性二人はトイレタイム。
途中ゆずり葉台への分岐があり、あとで地図による確認では塩尾寺(えんぺいじ)からの下山は40分で、その分岐からだと20分位か。
下った先にエデンの園があり、そこから阪急逆瀬川駅へバスも出ている。
小休止の後15分ほどで小さなピークがあり右へ入ると眺望が宜しい(15:28)。
眼下に甲山が望める処。
う~さん、コースタイムで1分ほどロスになるが、何時もここには立ち寄るそうです。
塩尾寺手前で急坂下りがある。
下って塩尾寺で小休止(15:50)。
暫らく車道を下るが、明るいうちに宝塚へ着けそうなのでひと安心!
(16:04)階段下って、(当日)ゴールの塩尾寺休憩所到着は16時8分。
多少くたびれた表情ですが、膝が痛くもならずになんとかゴールできました。
奥様もご自身の膝を心配していましたが、無事ゴールです。
う~さんは余裕綽々。
舗装路をそのまま歩いて宝塚駅へ向かってもいい訳ですが、う~さんのお勧め、そこから直ぐ右へ山道下りを行きます。
これまた落葉だらけのデンジャラスな急坂下り!
川に出合ってそのまま下ると宝塚の街中へ。
(16:30)阪急駅前には大きなクリスマスツリーがありました。
この宝塚駅までが26.4kmで、7時53分にスタートして16時30分まで、8時間37分かかったことになります。
ゴールの塩尾寺休憩所までは8時間15分。
う~さんは須磨からの全コースを10時間20分ですから、信じられないスピード!
と言うことになります。
(神戸市の主催する六甲縦走は宝塚駅近くがゴールになるそうです。)
う~さんと奥様、ありがとう御座いました。
来年参加するこのコース、頑張れる目途が立ちました。
私はJR宝塚駅から三田に向かい、神鉄乗換えで最寄りの駅まで帰ります。
この記事へのコメント
う~さん
本当は全縦に自信あると思いますし、私も勧めます。
ですが初めてでも有りますから先ずは半縦で・・・何時でも全縦はお付き合いしますから、別に労山や神戸市の主催でなくとも個人で歩けますし・・・完走記念盾や表彰状を受け取りたくて歩いているのではなく、お互いに自分に対して挑戦し体力・持久力・脚力アップを目指しているのですから。 お互いに切磋琢磨して年齢に見合わない様な体力を養って行きましょう。
アルクノ
5年以上前には考えられなかった、この長距離を普通に歩くことができるようになりました。
これからもチャレンジ精神でその距離を伸ばしていきたいと思っています。
急坂歩きは勘弁して~、と思いますが・・、
更に切磋琢磨して、この髭面に似合わないような軽快な山歩きを目指したいと思います
ケン
それにしても、完歩された事は凄いですね。
今度は全従走して下さい。
私にはとても無理な感じです。
アルクノ
ゆっくり歩きであれば、ケンさんも大丈夫ですよ。
体調がいいときに、何時でもご案内したいと思っています。
これからも楽しく山歩きを続けましょう。
う~さん
アルクノ
誘っても撮影を遠慮していたその40歳の彼も含め、3人のナイスガイと私達の集合写真を追加掲載しました。
これをきっかけにして、神戸の山に親しんでくれたら、また何処かで会えるかもしれませんね。
風子
普段も歩かれてるから、リハーサル無しでも大丈夫だとも思いますが、1回歩いておけば安心できますものね
私が歩いたのは”ウン十年”なのですが、本番は確か新神戸9時出発で、到着は5時ちょうどくらいだったようなおぼろげながらに覚えています・・
リハーサルの時には足にマメを作ったのですが一回歩いておいたので本番は楽だったみたいな・・昔、昔のお話です
本番当日には途中にスタンプを貰ったりお茶などのサービスもあるのでしょうね・・頑張ってくださいね(^-^)/
アルクノ
私は宝塚への下りが12キロもあると聞いて、なだらかな道だと思い込んでいましたが、予想に反してかなりハード。
リハーサルは必要だと思った次第です^^;
(昔々の)風子さんの記録9:00~17:00に負けないように頑張ります
その記録を塗り替えたい!
と、思ったりしませんか?
遊子
私は、読んでいるだけで疲れてきました。
かなりの長時間、殆ど、歩いてるんですよね・・当たり前や~(笑)
私には夢ですワ。
第一、根気がありまへん(x_x;)
来年、楽しみですね
アルクノ
下りで急ごうとすると膝が悲鳴をあげるかも・・、
ですが、このペースであれば遊子さんも大丈夫ですよ。
う~さんには、逆コースを歩いてその距離を伸ばし、市ヶ原~鍋蓋~菊水~高取山~を目指して下さいと言われています。
その途中にはエスケープルートも沢山あるので、なるほどと思いました。
とりあえず、私はこのコースタイム更新を目指します。
う~さん
全縦の場合:出来る出来ないは別にして10時間を目標にして見て、其れに近づければ良いと思います。
①須磨浦~摩耶・掬星台までの目標が6時間
②掬星台~宝塚が4時間
半縦の東コースならば
③新神戸~摩耶・掬星台が2時間以内で宝塚までが6時間~6時間20分
これらを達成すれば、危険個所の少ない日本の何処の山へ登っても疲れを知らなくなると思います。(但し高山病は別問題ですが)
アルクノ
このときは摩耶山頂までの寄り道や、海外の方との親善交流もあったので、掬星台まで2時間以内は充分に可能ですね。
後は平らな道でスピードアップを図り、新神戸から6時間台で宝塚を目指したいと思います。