大船山(2010.11.16)

兵庫100山に名を連ねる大船山(地元では大舟山)に登ってきました。
メンバーはケンさんと私。
大船山(おおふなやま)は標高653.1mで今まで登った三田市内にある山では1番高い山。
過去登ったのは有馬富士374.0m(本物の10分の1)、大岩岳384.1m、虚空蔵山592m、羽束山524mで、まだまだ魅力的な山がありそう。

コースとタイムは、三田駅バス停10:15発(神姫バス21系統小柿行き、560円)十倉バス停10:44着~大船山山頂11:52―12:24~波豆川バス停13:28~大舟寺周辺散策~波豆川バス停14:30発(神姫バス三田行き、560円)三田駅バス停15:09着です。
大舟寺(だいしゅうじ)周辺散策は30分もあれば終了しますが、歩いた距離はそれも含め約5km。

9時55分に三田駅に到着した私はケンさんのお出迎えを受けます。
近くのコンビニで弁当を購入しバス停へ。
同じ乗り場にハイキングスタイルの人が十数名待っています。
今回の山行きの発案はケンさんですが、私がネットで調べて使えそうなブログ記事を印刷したものをお渡しします。
地図も別の記事から拝借して利用と、便利な世の中になったものです。
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地図の順路とは逆ですが、十倉BSをスタートにして波豆川BSに向かい、バスの待ち時間を利用して大舟寺周辺を散策しようと言う計画です。

予定のバスに乗り込み10:15に出発。
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その十数名様は成谷口で下車し、有馬富士に向かうようです。

十倉バス停には10:44に着き、数歩戻れば登り口と非常に分かりやすい。
ここもそうだが、道々の道標にも大舟山と表記してあり地図上の大船山とは異なる。
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写真の山頂が鈍角三角形になっているのが大船山で、最後の登りがロープ伝いでかなりきつく、その350mは往復するのでその下りも膝に厳しい道です。
山の右側に峠があるように見えるが、実際は左肩を登っていく。

このような道を暫らく行くと、
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行き止まりのようになっている。
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獣よけのワイヤーフックを外して行けるようになっているのだ。
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これは通った後、再度フックを掛けた所。

(10:56)最初の池。
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二番目の池には高級食材になるジュンサイ?が浮かんでいた。
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三つ目の池の土手を歩いて小さな橋を渡れば山の中へと入る(11:01)。
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(11:02)左に池を巻くような小道があるが、この道標にしたがって直進。
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暫らく行くと道が荒れてきて、エンヤコラと登る。
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この辺りで早くも下山してくる人に出くわし、こんな山は昼飯前のスレンダー山ガールさんでした。
(11:18)この分岐は当然山頂へ向かうが、直進すると三田アスレチック。
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暫らくはこんな道。
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(11:35)問題は、ここからの350m往復が苦難の道。
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所々途切れている場所もあるがトラロープのお世話になり、木々に摑まりながら登っていく。
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この岩を登ると、
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直ぐ山頂で数名の先客さんが居たので撮影を御願いした(11:52)。
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ケンさんは余裕の表情ですが私はお疲れモード。
(首のタオルをもうチョット何とかせんかい、と私に言ってやって下さい。)

南には羽束山(524m)が眼下に在り、標高差を感じる。
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その奥に六甲山系が広がっており、
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東へと視線を移す。
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視界良好はここまでで、北方面は望めない。

西の方、遠くに緑が丘駅から良く登る雄岡山と雌岡山が確認できた(拡大してご覧下さい)。
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羽束山左奥をズームアップで。
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稜線の一番高いところは六甲山頂(931m)で、その西凸凹稜線の少し右にアンテナが数本立つ摩耶山がある。

食事も済んで、ケンさんにホットな珈琲も頂き、
山頂の祠に挨拶して下山開始(12:24)。
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まだ山頂でゆっくりしている先客さんにチョコチップを一つずつ頂き、元気を貰う。

補助ロープですが私は全面的に頼り、更に木々にしがみ付きながら、同じ道を下山する。
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ロープさんありがとうございました(12:38)。

(12:40)もと来た分岐へ辿り着き、ここから右へ。
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2~3分下ると大舟寺跡の平たい所へ来る。
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1499年に廃寺となるまでここに大舟寺があったが湿気が多く維持困難となったそう。
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これには弘法大師自らが大舟山と命名して自然石に彫ったとある。
国土地理院担当者の方、大船山ではなく大舟山と山名を変更した方が良さそうですよ。

これが説明看板にあった町石で十三基あるそうですが、盗まれたのか数箇所で見ただけです。
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木には「町仏」と記されたものが括り付けられていた。
で、この道は地図にある町石道です。

(12:49)このロープがある処から左へ直角に曲がるようになっており、
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この後谷筋の急坂下りが待っている。

下る途中、真っ直ぐ生きるのがイヤだったのか、ひねくれてねじれた木がありました。
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持ちやすそうな感じで、弁慶さんの杖にいいと思います。
誰も座った形跡が無いベンチ
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を過ぎても(12:55)、暫らく急坂が続く。

(13:13)このあたりに来るとなだらかになり、
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(13:22)山道は終わる。
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田圃を右に見ながら下って、登山口は13:35。
ここだけ大船山と書いてある。
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このような杖はあまり使わないのか、
古いものが大量に置かれていた。

そこから直ぐバス道へ出ることになり、
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左70mが波豆川バス停。
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ここは終点で、バスの折り返し地点(13:28)。
次のバス発車まで1時間あるので、大舟寺へと向かう。
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(13:37)大舟寺山門を潜ると、
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県指定文化財の「大舟寺のカヤ」と書かれた樹齢300年の大木がある。
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根廻りは7.6mで、太い幹が三本に分かれて樹高20mとなり、東西南北に11.0~13.8m張り出していると言うでかいカヤの木。

大舟寺の謂れを記した石碑には、最後にその御詠歌が書かれていたので紹介する。
「夕日さす 大舟寺へまいるみは
そのつみとがを ぬぎておさめる」
身を清めたいと言う気持ちだけは持ち続けたいですね。

本堂脇に可愛いモミジもあったが、
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右の方には紅く染まった見事な紅葉が。
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大船山からの吹きおろしが、このような色を作り出すのだろうか。

その奥には十一面観音様が立っています。
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次に本堂の屋根と錦の衣を纏ったお山のツーショット。
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さすがお寺ですね、ススキを活け花のようにして地面に植えており「粋だね~」と声をかけたくなります。
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田舎風景を眺めながら、
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バス停に戻り14時30分発三田行きに乗車して帰路に着く。
三田駅バス停到着は15時9分。

ビールを出してくれる小さな喫茶店を見つけ、さっそく乾杯。
次回の兵庫100山のことや、今日の山は急な処があるが女性の山友を案内すること等暫らく相談して・・。
お開きに。
出してくれたのは実の所、缶ビールでした。
「(グラスに)自分で注ぐから10円引いて」と、お客さんの笑いも取ったのに、お代はアテを入れて700円きっかり。
でも「また来ます」と言って店を出る。

ケンさん、次回も宜しく御願いします。

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