花折山(はなおれやま)と東ノ峰(とうのみね)の間を東西に横たわる柏尾谷(かしおだに)道を単独で歩いてきました。
私の持っている地図には載っていないルートです。
神鉄箕谷駅から15分ほど歩き、柏尾台への看板を右に入る(10:04)。
途中出合ったご婦人に八王子神社への道を尋ねるが「わたくし灘から越してきたのでよく分からないのです」と言われる。
この上にある一区画150坪くらいの柏尾台高級住宅地にお住まいのようで、上品な方でした。
地図を引っ張り出して確認するとこの道沿いに沿って右(東)にあるようだ。
柏尾谷川に架かる新柏尾谷橋を渡って直ぐ、ガードレールに切れ目があり、信号も横断歩道もないところを右に渡る(10:13)。
下って進むと、
柏尾谷リバーパークと言うキャンプ地があるようで、看板が立っていた。
直ぐ八王子神社があり
その奥に、誘っているような綺麗な道があるので登る。
行くと左から上がってくる道と合流しており、
気なって戻る。
下ると先程の看板があり、そこから登っても良かった訳だ(10:19)。
よく整備された歩きやすい道で、
奈良の赤目四十八滝を思わせる渓流が続く。
「ここから先はリバーパークキャンプ場となっており、無断で立ち入らないで下さい。」との看板があり、私は小さくなって歩く^^;
そこら直ぐ上に休憩できるデッキがあるが、
無断で休憩してはいけないようだ(10:33)。
キャンプ場らしい設備もあり、
給水できる洗い場のような所も何箇所かあった。
この滝を過ぎると(10:40)
道は細くなり、
キャンプ場では無い雰囲気。
苔生して朽果てた大きな倒木が道を塞いでおり、この道は何年も整備されていないことが理解できる。
いよいよ谷歩きが始まる(10:54)。
何度も渡渉して進むが、
水は少ないが滑りやすく、
岩を登らなければならない所もある(11:15)。
大きな滝は巻いて登る(11:27)。
谷の左に山へと登るような道があるが、全て行き止まり(何度も挑戦)。
北側は花折山なので其方へ行くことは無いと、あとで気付く。
目の高さの岩を登る所もあったりする。
これは彫刻作品のような木が生えていたので撮ってみた。
からみ合うように、もつれるように何本もの木が複雑に入り組んだ、珍しい樹木。
この辺りに来ると右(南)側の峰が低くなり、そろそろ谷筋が終わりそうな雰囲気になる(12:16)。
右側に谷が現れるが(地理関係から鰻ノ手池方面から流れてくる谷と思われる)、
無視して直進する。
流れる水が更に少なくなり、南へ登る道が現れる。
上りきった所に、岩の滑りやすいところで転んだ私を身を呈して守ってくれて真っ二つになった杖を差し込む。
長い間、ありがとうさんでした。
斜めに立てかけてあるのは、途中で調達した新しい杖。
直ぐ傍に小さな道標があり、右に柏尾谷、左下に池、上は鰻ノ手池・東ノ峰・谷上と書いてある。
この「池」と書いてあるのは、予想通り柏尾谷池。
10月19日にここを通った時、この小さな道標を見過ごしたのか、柏尾谷へ下るつもりが迷って東ノ峰へ登ってしまった。
https://arukuno.seesaa.net/article/201010article_6.html
小さな丸太橋を渡って(12:35)、
上がると兵カンへと続く舗装路(12:38)。
道路わきにあるススキなどを眺めながら緩やかな坂を登ると兵カン正門前(12:58)。
無断で入って、直ぐ右、木立の影で鮮やかな緑とススキに囲まれての昼食です。
10月26日の雨の砥峰高原よりは此方の方がはるかにまし^^)
台風接近中の為か、無人の芝生と六甲の山塊を眺めて外へ出る(13:23)。
丹生山従走路に入り、花折山の腰を越え、荒れた道を下って肘曲り(14:00)。
ゴロゴロ石を階段のようにして下ると、谷筋を流れる川を渡る所があり(14:11)、
そこを過ぎると、
嘗てここに石畳があっと思わせる場所に出る(14:14)。
志久道は山田町から北の淡河(おうご)町へ通ずる古道の一つ。
南は鈴蘭台や神戸にも繋がっており南北交通のメインであったようです。
だから石畳にしたのでしょうが、現在ここを行くのは私のようなハイカーとモトクロスバイクだけ。
グチャグチャに荒れた石畳はここで終わって、
この先から歩きやすい道になる(14:16)。
舗装路が終わると柏尾台住宅地へ出て、
朝通った道に出会う。
このガードレール切れ目は、14:40に到着。
10:13から迷い道、休憩、昼食を経て4時間27分掛けて一周してきたことになる。
ここから箕谷駅までは20分ほど。
私は山田の里の南に広がる、神戸北町方面へ歩いて帰る。
この柏尾谷道、キャンプ場のある辺りまでは渓流が続く歩きやすい道だが、その先は道を見極めながらの登りになる。
六甲・大池地獄谷の経験者であれば行けるでしょうが、濡れた岩で滑りやすいところもあり注意が必要です。
箕谷から柏尾谷池や鰻ノ手池へは、東ノ峰を登って行くのがお勧めで、危険なところも無く短時間で行けます。
この記事へのコメント
ケン
大事な杖が折れてしまい、残念だったのではないでしょうか。
また、案内してください。
アルクノ
この杖はお世話になりましたが、自宅に予備がいくつもあるので大丈夫です。
ケンさんと一緒に行く時は東ノ峰を行きましょう。
柏尾谷はまた滑りそうです。
ケン
アルクノ