待ちに待った県立高砂高校ジャズバンド部、Big Friendly Jazz Orchestra の演奏会です。
その名も青春チャリティーコンサート。
BFJOにとって年に一度の晴れの舞台です。
私は今年3回目で、もう病み付きになっています。
音楽を言葉で表現するのは難しいですが、その状況を綴っていきます。
新開地駅から山陽電車に乗り、「氷結」を従えて西へと向います。
次は高砂~♪
11時半、高砂駅に到着。
踏切を渡ると、
高砂高校は直ぐ近くですが、会場はそこではありません。
まずは食事と思い、ここに立ち寄りますが、
予約で満席ということで、
鯖寿司(ハーフ)を1050円で購入。
会場は、その直ぐ近くの高砂市文化会館で12時前に到着。
ロビーでは父兄、生徒達によるバザーも催されています。
開場は12時半なので、募金箱に野口英世さんを1枚投入し、ロビーの隅っこで食事です。
早くに並んだこともあり、最前列の座席をゲット!
このホールは割りと大きくて1~2階合わせると1066席。
1時丁度に演奏は始まり、1曲目は軽快なリズムが踊る、Sax隊が大活躍のGood time Charlie

お茶目なMCは右トロンボーンの大原一紗とアルトサックスの井村茉由佳。
2曲目はその井村さんのSaxソロで始まるしっとりとしたバラード、ISFAHAN

3~4曲目は、2年生主体で結成するジュニアバンド。
スローな曲とバラードをこなしていました

ジュニアバンドには5名の男子がいて、来年は更に迫力あるサウンドが聴けることでしょう。
1年生はエッグ(卵)と呼ばれ、まだ表舞台には出てきません。
3年生が主体のレギュラーバンドは部長の名前を取って福山組ですが、そのバリトンサックス担当の福山紗代部長がメンバー全員を紹介します。
全員揃った所で、5曲目は茶色の小瓶

ジョセフ・ウィナーの曲ですがグレンミラーがスイングジャズにアレンジして大ヒットしました。
このコンサートは何時も3部構成で演奏されますが、1部ラストの6曲目は寸劇ありのサービス曲。
高砂高校では恐ろしいキラートマトの話で持ちきり。
そのキラートマト、トロンボーン隊が登場。
生徒達をいじめて喜んでいます。
正義の味方の西瓜男、サックス隊が登場して生徒達を助け、キラートマトに立ち向かいます。
キラートマトを蹴散らして、
演奏するのはウォーターメロンマン(西瓜男)

(本当は西瓜売りのことで、マントを羽織っているわけではありません><;
ハービー・ハンコックのアレンジでジャズのスタンダード・ナンバーになりました。)
西瓜男三人衆(全員女性)の迫力ある演奏

この後10分休憩。
2部はゲストバンドの高橋知道カルテットが登場し、スペシャルゲストの宗清洋(むねきよひろし)さんも参加。
高橋さんの流暢なフレーズが心地よいテナーサックスの演奏を30分間拝聴しました。
beach of the Tumon

その高橋さん、スチューデント・ジャズ・フェスで個人としては最高のバークリー賞を受賞して大阪音楽大学に進み、
その後数々の賞を総なめにしました。
オリジナルCD「New Impression」は私のお気に入りですが、Jazz好きの方に是非聴いてほしい1枚です。
3部はしょっぱなから、演奏するには難しい曲が並びます。
1曲目のリズムが決まったSwift Kicks'n Hot Licks


ブラスの息も揃って最前列の私に音の波が押し寄せてきますが、難曲にチャレンジするBFJOに拍手!
途中割愛して、5曲目に宗清先生再びゲストで登場。
演奏したSecret Love

宗清さんがトロンボーンに合う曲として、先程キラートマトに扮したトロンボーン隊と一緒に演奏します。
6曲目のLate night diner(遅い夕食)

高橋知道カルテットのメンバーも加わった7曲目が演奏された後、
プログラムラスト曲が始まる前に部長の福山さんが涙をこらえての挨拶。
頑張れ~!の声援を受け、更に声が詰まる。
苦労話や演奏旅行、プロとの競演など、最後にこれからも宜しくと訴え、拍手を浴びます。
私はこのとき既にウルウル状態。
曲は軽快なDancing men

幕が下りた後、アンコールを要求する拍手が鳴り止まない。
ゲストも参加してお馴染みの"A String of Pearls" (真珠の首飾り)

更に拍手が続き、アンコール2曲目はBFJOだけでSeptember

MC担当アルトサックスの井村茉由佳さんは目を真っ赤にして演奏し、此方も更にウルウルに・・。
3時45分に終演しました。
アンケートを書いて外へ出ると、お客さんを送り出す演奏をしていました。
先程目を真っ赤にして演奏していた茉由佳ちゃん、私にピースをありがとう^^)
頑張ったね。
8月22日のJapan Student Jazz Festivalも頑張って下さい。
今度はお茶を従えて再び高砂駅から電車に乗り、車窓から眺める入道雲と明石海峡大橋。
舞子駅を過ぎると、入道雲は上空の強い風に流されていました。
来年卒業するBFJOのメンバー達へ。
進学する人や社会人になる人など様々でしょうが、世の中の強い風に流されること無く、強く立ち向かっていってほしいものだと願っています。
夏が終わる頃引退し、ジュニアバンドがレギュラーバンドに昇格しますが、その指導も宜しくお願いします。
第28回と世代が変わるまで続けてきたわけですから、更に継続するためOG、OBとして支援していってあげてください。
私も非力ながら応援します。
(toshiさんとKUROさんのご指摘を受けMC及び曲名の所、本文を訂正しました。ありがとうございます。7/20)
この記事へのコメント
toshi
一つだけ気付いたのはMCをしていたTb娘はO原さんでした。Y本さんはパートリーダーとして最後に挨拶をしてましたが・・
アルクノ
MCは大原さんでした。頂いたプログラムのイラストがあまりに似ていたので間違えてしまいました^^;
本文修正しておきます。
これからも宜しくお願いします。
KURO
実は、パンフレットの曲名にはスペルミスがあります。
× "Sift Kicks'n ~"
○ "Swift Kicks'n ~"
あと、アンコールの1曲目は、
"A String of Pearls" (真珠の首飾り)
アンコールの2曲目は、
"September" です。
アルクノ
これも訂正させていただきます。
遊子
行けなかった私にもその場に居たような気分にさせて貰える文章です。
途中から、私もウルウルもの。
私の高校時代は運動部(テニス)に所属して、大変でしたが、吹奏楽部の大変さは運動部を上回るものでした。夏の暑さの中、制服で校内の至る所で、個人練習をしていたのを思い出します。
3年生にとっては最後の演奏で、その中で辛い事等が思い出され、の演奏となったことでしょう
正に青春ですね♪
そんな演奏を間近で聞きたかったです。
素晴らしい時を過ごせた高校生達。良い顔をしてたでしょうね(*^^)v
アルクノ
行きたがっていた遊子さんにも楽しんで頂けたようで、嬉しく思います。
高校時代のテニス部は大変だったとのこと。
でもそのおかげで、今でもその健脚ぶりを活かし、
どんな急坂でもスイスイと登れるのです。
勿論、日頃の精進あってのことですね。
この部員達に部室は与えられていますが、冷暖房の無い所で年中練習しているとか。
逞しさもあるようですが、人情には脆いみたいです。
しゃべると普通の高校生ですが、真剣に演奏している姿には心打たれます。
寸劇もあって、お茶目な所と真面目な所と両方の顔が見れました^^)
毎年開催されるので、何時か見に行ってあげて下さい。
TiTi
詳細なレポートと写真がいいですね~
いや~思いの熱さが伝わってきます。
SJFでもきっと熱い演奏を聞かせてくれると思います。
私もその日が来るのを楽しみに待ちたいと思います。
アルクノ
同じBFJOファンとして、思いは同じですよ。
8月22日のJapan Student Jazz Festivalのチケットを今日手に入れましたが(自由席なので自慢しなくていいですが^^)、今から応援しています。
GIGI
ほんとに、ファンクラブ会長として良かったですね。
アルクノ
百日咳?ですか、ジャズを聴くのも体力勝負ですから、どうかお大事に。
このブログ記事はアップ後1ヶ月を越えても閲覧数が増え続けており、遂に300を越えました。 BFJOの人気の高さがうかがえます。
先程帰宅した所ですが実は今日、Japan Student Jazz Festivalがあり、BFJOが念願の神戸市長章を獲得しました
甲南高校を凌いだBFJO演奏は本物です。後ほどその様子はアップします。
GIGIさん、ジャズは生が一番!心に残る感動のサウンドは何時でも蘇りますよ